毎日映コンの 軌跡⑬ 教育文化やドキュメンタリー 変遷遂げた各部門賞
映画は娯楽であり芸術であり、同時にジャーナリズムでもある。毎日映画コンクールはこの分野での顕彰にも先鞭(せんべん)を付けた。また、毎日映コンの中で、最も変遷を経た賞でもある。 「教育文化映画賞」が創設されたのは第4回(1949年度)だ。49年12月23日付朝刊社告に「内容を充実するため教育、児童、文化、科学、漫画、影絵、記録などの短編を含む広範囲の」分野を対象とするとある。最初の受賞作は、学術映画「こんこん鳥物語」だった。 映画は、科学的な実験や観測、観察や、社会の出来事を映像で記録し伝える有力媒体だった。第6回には「ニュース映画賞」を新設。毎日、朝日、読売の新聞社系などのニュース映画会社...