2024年を代表する映画、俳優を選ぶ「第79回毎日映画コンクール」。時代に合わせて選考方法や賞をリニューアルし、新たな一歩を踏み出します。選考経過から受賞者インタビューまで、ひとシネマがお伝えします。
第79回毎日映画コンクール
2024年は出演映画が次々と公開され、NHK大河ドラマ「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」の主演も決まり、実績も人気も充実する一方だ。それでも「正体」での受賞は格別だという。というのもこの映画、初主演作として5年ほど前に企画されたが諸事情で流れ、形を変えてようやく実現したのだ。それだけに「うれしいですね。どの作品にも全力を注いでますが、特に思い入れが強いので」と喜ぶのである。 変装しながら逃亡する死刑囚を熱演 受賞の知らせは「べらぼう」の収録中に聞いたという。「重たいシーンで疲れていた時に、マネジャーからとほぼ同時に藤井道人監督からも連絡があって。その時演じていたのは悲しい場面でしたが、心は喜びでいっぱいでした」 「正体」は、染井為人の小説が原作。死刑囚の鏑木が無実を証明するために脱獄し、真相に迫るサスペンス。鏑木は姿形や職業を変えながら逃亡し、出会った人々に全く別人の印象を与える。横浜は、鏑木が変装した5人の人物になりきった。しかし、5役を演じたのではないという。「どの人物も鏑木なんです。鏑木は町や人に溶け込むために、出会った人それぞれに対して、自分でない人物を演じる。人は誰でもいろんな顔を使い分けていると思いますが、それを強調しただけ」 「全くの別人になるのなら、その方が楽だったと思います。常に鏑木がここ(と胸を押さえ)にいなきゃいけない。そこにいるのは自分なのに、見せている顔は自分ではない。出会った人たちがくれる温かさも、100%素直には受け取れないんです。その申し訳なさ、もどかしさが、しんどかった」 「正体」©︎2024 映画「正体」製作委員会 鏑木が背中を押してくれた 鏑木の逃避行は1年に及び、撮影も夏と冬の2期に分けて行った。役に入り込むタイプだけに、正体を隠した逃亡犯として、長い期間を過ごすことになった。「不器用で、簡単にスイッチをオン、オフできない。常に役のことを考えて、気持ちを維持しないといけない。孤独でした」 「身も心も削られて本当にしんどかった」と振り返るが、「撮影環境としてはすごく幸せだった」とも言う。「逃亡する鏑木と同じ気持ちになって、共存できた。鏑木は、自分の無実を証明するんだという意識をずっと持っている。自分も、決めたことは絶対に曲げない性格だけど、やっぱり心が折れそうになる瞬間はある。でも鏑木は折れない。希望を捨てなければ絶対いいことが起きる。そういう思いを鏑木がくれたし、背中も押してくれた」 それだけに、演じきった手応えも感じたようだ。「藤井組は常に妥協せず、納得いく作品を届けていると思っています。特に今回は、初日の舞台あいさつで映画を見終わった人たちにすごい熱気を感じて、たくさんの人に届くかもしれないと思った。一つ上のステージに行けたねと話していました」 ここ数年、俳優としての評価がうなぎ登り。「流浪の月」(22年、李相日監督)のDV夫、「ヴィレッジ」(23年、藤井道人監督)では殺人犯の息子としてさげすまれどん底にいる男、「春に散る」(23年、瀬々敬久監督)の再起を図るボクサーと、精神的、肉体的にハードな役を好演してきた。「心からやりたいと思えた役でした。挑戦ですが、そういう作品は見るのも好きですし。本当に幸せな環境にいると感じています」 空手少年から方向転換 小学校6年生でスカウトされて、芸能界に踏み込んだ。所属事務所に言われるままボーイズグループで活動したが、当時は空手に夢中。「格闘家として生きていくと決めていたから、芸能活動は習い事感覚。テレビに出られるならうれしいな、ぐらいの気持ちで、電車でレッスンに通う間も、空手の稽古(けいこ)がしたかった。道場では勝ってもガッツポーズをするな、負けても泣くなと指導されていたから、自分を表現するのも嫌いでした」。しかし高校時代にドラマ「烈車戦隊トッキュウジャー」で、戦隊の一人を1年間演じて、演技の面白さを知った。「芝居の学校のように一から教えてくれる環境でした。大学に進学するかこの世界で生きていくか、格闘家の道か。悩みましたけど、今楽しいことは芝居だと」 決心したものの順調とはいかず、オーディションに落ち続けた。それでもやめようとは思わなかったという。「作品に参加できないなら、まず自分がやるべきことをやろう」と、映画を見たり演技のワークショップに参加したりと、くさることなく雌伏の時を過ごした。やがて舞台に出演するようになり、ドラマや映画の役が付き、認知度も人気も上がっていく。「流浪の月」が一つの転機となった。「それまでのことは通じず撃沈して、李監督にしごかれた。でもそのおかげで、次のステップに上がれたのかな」。藤井監督とも「全員、片想い」(16年)の打ち上げで出会って以来、盟友という間柄だ。「縁を感じています」 ただ、慢心することはない。「自分たちの職業は、ある種の商品。間違えたらどん底まで落ちる。これからも世に訴えかけるような、意味のある作品に出演して、日本映画を盛り上げていく一人になれたらなと思います」
勝田友巳
2025.1.24
2年前の撮影時は13歳。映画の中の越山敬達はまだ子どもっぽいが、それから身長も十数センチ伸びて172センチと一気に成長し、取材では時に大人びた顔も見せるようになっていた。「初主演作で、僕にとっては特別な作品。良い作品に巡り合い、こうやって賞をいただけて、本当に幸せ者だと思います。ぼくを支えてくださった方々にお礼というか、感謝というか、そういう気持ちでいっぱいです」 憧れの女子とアイスダンス 吃音の小6男子 演じたのは、夏は野球、冬はアイスホッケーの練習に励む小学6年のタクヤ。うまく言葉が出てこない吃音(きつおん)の症状を持っている。苦手なアイスホッケーでけがをしたタクヤは、ドビュッシーの「月の光」に合わせて滑走する中学1年のさくら(中西希亜良)の華麗な姿をリンクで目にし、心を奪われる。そんな様子を見た、さくらのコーチ、荒川(池松壮亮)はスケート靴を貸し、タクヤの練習に付き合う。荒川の提案で、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始めるが……。3人の出会いと別れが、交錯するそれぞれの思いとともに淡い光と色の映像で描かれる。 タクヤを演じた越山、さくらを演じた中西の自然な演技が印象に残る。奥山大史監督は演技経験が少ない2人にあえて台本は渡さず、シーンごとにセリフと状況を伝えるだけにとどめた。2人は台本を見ている池松のリードで物語を生き、セリフは言いやすい表現に変え、自らの言葉として口にした。日常に近い2人の姿が映像には収まっている。 「ぼくのお日さま」© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS 「タクヤは100%ボク」 「『ぼくのお日さま』のタクヤは100%ボクです。吃音などの設定は別にして、ボクそのもの。言われたことをそのままやっていたボクなんです。台本があると、みんな考えて、役を作り込んできちゃう。後から聞いた話ですが、オーディションでのボクの雰囲気がタクヤっぽかったらしいんです。奥山監督はボクをそのまま自然体でいさせたくて、そうしたんじゃないかなと思っています」 この映画に入るまで、吃音のことは全く知らなかったが、ネット上の動画などを見て工夫した。「監督からは、ここでこの程度、言葉に詰まってとか細かく指示がありました。『タクヤって大事な時こそ(吃音が)出ちゃうと思う』。監督から現場で言われて、ボクが一番しっくりきた言葉です。タクヤっぽいと思うし、タクヤってなんかいいなあと思うんです。吃音はタクヤの感情(の高まり)に比例してると思っていて。表面的な部分だけでなく、心の奥の奥まで見ていただけるとうれしいです」 「もっとできるだろう」NG20回のラストシーン フィギュアはかつて、習っていたことがある。劇中の下手な姿は「うまく滑れなかった時は何が原因だったのか」を思い出しながら再現したという。それでもアイスダンスには苦労した。「フィギュアのシューズのつま先部分で相手を蹴っちゃうとけがをさせてしまう。そんな怖さもあるし、動きを合わせないといけない難しさもある。(アイスダンス経験者の)中西さんのリードで、ようやくできました」 タクヤとさくらは、ある出来事を機にアイスダンスのペアを解消。そんな2人が、雪解けの春に再び顔を合わせる。タクヤがさくらに何かを言おうとしたところで映画は終わる。 「あの場面は監督から『自分が思っていることを何でもいいから言ってみて』と指示されて。(使われていないが)『また一緒に滑ろうよ』としゃべっています。あそこは二十数回、撮り直していて、すごくつらかったシーンなんです。途中で『少し良かったけど、もっとできるだろう』と言われたけど、自分では何も変えていないので分からなくなっちゃって。車に一度戻って、気持ちを落ち着かせてから臨んだのを覚えています」 カンヌの喝采「こんなすごいことがあるんだ」 映画は2024年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品。越山もカンヌを訪れ、公式上映後には総立ちの観客から拍手を送られた。「ボクのような子どもが行っていいのかという気持ちもありました。作品によっては上映後、観客がすぐに帰っちゃうこともあると聞いていたので、ちょっとおこがましいですけど『来てよかった』『ここにいる人たちに認められてるんだな』と。こんなにすごいことってあるんだと感動しました。また行きたいな」 初主演作でカンヌに行き、新人賞にも輝いた。「15年しか生きてないですが、あの冬は今まで生きてきて一番の冬です。池松さんからは、楽しんで芝居をすることを教わりました。この映画があったから、今のボクがあります。ボクにとっては一生忘れない宝物のような作品で、つらいことがあってもこの作品を思い出すと、ハッピーになれそうです」 次世代を担う若手男性俳優を集めた所属事務所のユニット「EBiDAN NEXT」のメンバー。今の目標は、NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演中の佐野勇斗だ。自身も活動の幅を広げ、俳優としては「次は助演俳優賞」と夢は大きく広がる。「この素晴らしい賞に恥じないように俳優としても頑張っていきたいし、アイドル活動も両立させたいです」
佐々本浩材
2025.1.23
「すごく思い入れがあり、学びの多かった2作品。うれしいですし、糧になります」。いずれも現代の日本社会を映し出した「あんのこと」(入江悠監督)、「ナミビアの砂漠」(山中瑶子監督)での演技が高く評価された。過激な設定やキャラクターのようで、確実に存在する。演じたのは、そんな等身大の女性たちだ。 虐待、覚醒剤、売春……実在した少女モデル「あんのこと」 「あんのこと」では、母親に虐待されて育ち、覚醒剤中毒で売春を強制されていた少女の杏を体現。前半では、風変わりな刑事らと出会い、介護の仕事に就いて更生の道を歩み出す。ところが後半、コロナ禍が襲い、雇い止めされるなど行き場を失い、ある出来事がとどめとなって再び社会の底辺に突き落とされてしまう。 杏にはモデルがいる。ある新聞記事をきっかけに動き出した企画で、河合は入江監督と共に記事を書いた記者に詳細に話を聞いて、撮影に入った。壮絶な人生に触れ「私が演じて、 映画としてたくさんの人に見せることが果たしていいことなのか、 やっていいのかなっていう気持ちがあった。それを乗り越えることが最も苦しかった」と振り返る。 入江監督の脚本を読んだときに、モデルの人物と、杏という役を「守りたい」という気持ちが生まれた。「この気持ちをつかんで離さなければやれるかもしれない」と向き合った。本当の意味で吹っ切れたのは公開直後。舞台あいさつで見聞きした、観客たちの泣いている顔や拍手の音、そしてネット上の感想から、真剣に受け止めてくれたことが分かった。「映画が公開されるときに『自分の手から離れていった』って言うじゃないですか。このときそれをとても感じて。心に重くのしかかっていたものから、解放されたような気持ちになりました」 諦観抱く若者の空気感 「ナミビアの砂漠」 「ナミビアの砂漠」は、共に20代の山中監督と長い時間をかけて作った作品だ。河合が演じたのは、脱毛サロンで働く21歳のカナ。同居中の彼氏から別の男に乗り換えたものの、次第に衝突が絶えなくなり、心身が崩壊していく。 山中監督は河合を主演にした原作ものの準備を進めていたが頓挫、オリジナル脚本の本作に。2人は、同世代が感じている空気感や疑問、最近楽しいと思うことといった身辺雑感を交換し合い、それが物語に投影された。共有したのは「世の中がこれから良くなると思えず、最初から諦めているムードがあるよね」ということ。 河合は昨年、大ヒットしたドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)に出演、知名度が飛躍的に高まった。ここで1980年代の不良女子高生を演じ、現代との違いに気づいたという。「やりたいことを見つけるとか、未来は今より良くなっているなんて、(私たちの世代は)なかなか思えない。でも、少し前の世代はそう思えて生きてきたんだろうなと」 「女優」から「俳優」へ 「しっくりくる」 同作は、カンヌ国際映画祭と並行開催の「監督週間」に出品され、国際批評家連盟賞を受賞した。現地で山中監督と共に舞台に立ち、同世代やさらに若い世代が、映画や映画祭に関心を持ち、近い距離感にいると感じたことが大きな刺激になった。かねて海外作品への出演にも関心があるが、「『海外進出します』とか、そういう線の引き方じゃなくて、日本に絞らないで単純に選択肢が広がればという気持ち。素晴らしい作品になりそうだと思えるものと出合う可能性が大きくなるし、それを選べるようにはなりたい」と語った。 毎日映画コンクールは今回、ジェンダーレスの観点から、俳優賞に男女の別を撤廃。「主演俳優賞」として初の受賞者となった。「このお仕事を始める前からなんとなく、性別に限らずいろいろな境界線をぼかしていきたい気持ちがあった」と言う河合。「(『女優』などの言葉に)プライドを持っている人もいるし、本質は言葉だけではないかもしれない」としながら「自分がこの業界に入った後に、(女優ではなく)『俳優』と呼称する流れが生まれました。俳優って名乗ってよいなら、私にはしっくりくる。あんまり(男とか女とか)分けないでくれた方がいい」と述べた。 2025年も活躍続く「この先の進み方、考えたい」 映画にテレビに大活躍し、大みそかはNHK紅白歌合戦の審査員を務めるなど、大ブレークを果たした24年だが、25年も映画「敵」(吉田大八監督)、「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」(大九明子監督、4月公開)が続き、NHK連続テレビ小説「あんぱん」にも出演する。 「(朝ドラでは)こんなに長い間一つの役を演じるのも、出演作品が毎日15分ずつ放送されるのも初めて。新しい感触が得られるかな。24年がものすごい渦に巻き込まれるような年だったので、今年はこの先の進み方や、やりたいことなどを考える時間を使えたら」と期待に胸を膨らます。忙しさは増すばかりの24歳。謙虚で柔らかな語り口の奥に、強い意志が垣間見えた。
井上知大
2025.1.22
「夜明けのすべて」は日本映画大賞、監督賞、TSUTAYA DISCAS映画ファン賞と3冠。選考委員から「分断と対立が広がる世界に、緩やかな連帯による共生の可能性を示した」と絶賛され、2024年を象徴する一作となった。前作「ケイコ 目を澄ませて」(22年)に続き、2作連続で日本映画大賞、監督賞の快挙。各地の国際映画祭でも引っ張りだこ、日本を代表する監督の一人となった、三宅唱監督である。 スタッフ、俳優陣に感謝 「作品を評価されたのはとてもうれしい。すばらしい俳優、スタッフ、プロデューサーと真剣に作った作品が、多くの人に届いて愛されたということ」と素直に喜びを口にした。しかし「でも監督賞は……、分かんないですね」と言いよどむ。というのも、今回の撮影初日、助監督から「あんな監督、見たことないです」と言われたほど、悩んだのだという。 「カット割りが分かんなくて、青ざめてました」。撮影初日は松村北斗演じる山添が、精神科の診察を受ける場面。診察室の造りが普通の病院と違って、どう撮ったものかと考えあぐねていたそうだ。「スタッフや俳優はしょっちゅう現場に入っていても、監督が『ヨーイ、ハイ』と言うのは1年に1回あるかどうか。カメラ回るのは、ヨーイの前だっけ後だっけ、という感じですよ」と苦笑い。 もっとも、そこを乗り越えたら調子を取り戻した。「撮影の月永雄太さんが落ち着いてリードしてくれるし、俳優たちはしっかり準備してくれた。シナリオが形になっていくのを落ち着いて見られるようになって、素直に映画作りを楽しめました」。監督賞も、彼らのおかげというわけである。 「夜明けのすべて」 ©瀬尾まいこ/2024 「夜明けのすべて」製作委員会 監督賞の半分は上白石萌音に 映画は瀬尾まいこの同名小説が原作。月経前症候群(PMS)の藤沢とパニック障害の山添が科学教材を扱う栗田科学の社員として出会い、互いの病気を知って助け合い、周囲の人たちの協力も得ながら生活と仕事の場を見つけていく。松村北斗、上白石萌音の主役2人には大いに助けられたという。「話し合う時間をたくさんもらいました。2人がキャラクターを血肉にして、実在する人間としてくれたから見えてきたものがあって、映画は豊かになった」 上白石は、三宅監督が「監督賞の半分以上は、この人のもの」というほど深く関わった。「そもそも彼女の存在がなければ、この映画は生まれていなかった。彼女が小説のファンで、瀬尾さんとの対談で、藤沢さんは上白石さんでと話が出たし、準備段階のシナリオを元に上白石さんと対話する中で原作を深く知ることができた。主演というより、映画化する同じ立場として意見を交わしました」。松村も出演が決まってから髪を伸ばし、現場に現れた。「時間のかかることで、プロフェッショナル」と称賛する。 映画は思考実験 可能性を試すもの 瀬尾の小説の魅力は「藤沢と山添のキャラクターの面白さ。疾病を抱えてるからではなくて、アクションを起こすところ。2人は、ああしたらいい、こうしたらいいかもと自ら動く人物なんです。それが時に、間違ってたりするところもチャーミング。この2人を好きだと思ったし、自分には描けない。映画としても豊かになりそうだと興味を持ちました」。 生きにくさを抱える藤沢と山添ばかりでなく、栗田科学の社員たちもそれぞれに悩みや心の傷を持っている。近すぎず遠すぎない距離を保って見守り合い、支え合う。映画は処方箋を提示するのではなく、可能性を差し出すのである。「PMSとパニック障害は別のものだし症状も人それぞれ。ただ2人に共通するのは、思うように働けなくなって悩んでいること。病気は医学が対応するけれど、働けないのは社会の問題。それなら映画で扱える。どうすれば幸せに働けるかを考えていく話になる」 「映画には、社会は今こうなっていますと見せるドキュメンタリーの力がある。一方で、こうしたらこうなるのではと、思考実験するのはフィクションの力だと思うんです。『夜明けのすべて』はその力を信じて、こうすれば人間関係がよくなるかもしれないと試すことが狙いかなと思っています」 普段見られない風景を映画館で 本作に限らず「いつも見ていないものを映画館で見る充実感が、映画の喜び」と話す。それは壮大なスペースオペラでも、片隅の人々の生活と心情でもいい。「『夜明けのすべて』の主人公は、最初は自分の問題に悩んでいる。でも、会社で同僚と出会ったり町の風景を見たり、宇宙の星を見上げたりするうちに、どんどん外の世界に気づいていく。16ミリフィルムを使ったのも、観客があまり目にすることのない映像を映画館で見ることで、彼らと同じような、普段と違う体験ができると思ったから」 映画監督としての姿勢も、根っこは同じ。「知ってるものは面白くないし、わざわざ撮らない。それは単純に、小さいころに映画館で、こんな世界があるのかとワクワクしたのと変わらない。現場でカメラを置いた場所から、知らないもの、新しいものが見えてくるのは、映画を見る喜びと一緒だと思う」 スタッフと挑戦、ブラッシュアップ 「決まったことの繰り返しより、新しいチャレンジを」。同じ思いをスタッフも共有しているという。録音の川井崇満、音楽のHi‘Specら三宅組の常連と、新しいスタッフの混合編成。「いつものスタッフも、毎回新しいことを模索しています」。ただ、今回初めて組んだ音響効果の岡瀬晶彦は、映画の完成後、亡くなった。是枝裕和監督作品などを手がけ、一線で活躍中だった。「組めたのが光栄で、この後も続けたいと思ったのに、残念でした」 「今回改めて、自分が撮れる映画の面白さが分かった気がします。以前はスタイルを変えて、カメラ5台で撮影、とか思っていました。でも手当たり次第に試すより、やれること、やるべきことをブラッシュアップして高めていきたい。映画館でかけるための映画を作っていきたい」。次回作の撮影も迫っている。
2025.1.19
第79回毎日映画コンクールの受賞作・受賞者が決まった。「夜明けのすべて」は日本映画大賞、監督賞、TSUTAYA DISCAS映画ファン賞の3冠を獲得。三宅唱監督は第77回の「ケイコ 目を澄ませて」に続き、大賞、監督賞を受賞した。毎日映コンは今回から、賞立てや選考方法を改革。新たなスタートとなった。 俳優賞の性別撤廃 新たなスタート 「夜明けのすべて」は瀬尾まいこの同名小説が原作。月経前症候群(PMS)とパニック障害という生きにくさを抱えた一組の男女が同じ会社の同僚となり、助け合いながら居場所を見つける物語。三宅監督は「作品への評価は、スタッフや俳優たちと真剣に作ったものが多くの人に愛されたということでうれしい」と喜んだ。 俳優部門は今回から男女の別を撤廃。「主演俳優賞」に河合優実と横浜流星、「助演俳優賞」に池松壮亮とカルーセル麻紀が選ばれた。 河合は「あんのこと」「ナミビアの砂漠」で受賞。2024年は多くの映画、テレビドラマに出演し飛躍の年になった。「学びの多かった2作品で、うれしい。糧になります」。横浜は「正体」で変装しながら逃亡する死刑囚を熱演。企画が始まってから4年がかりで「思い入れの強い作品。評価は幸せ」と喜びを語った。 カルーセルは「一月の声に歓びを刻め」で、性適合手術を受けて女性となった父親を演じた。自身もトランスジェンダーで、性別をなくした俳優賞の最初の受賞者。「仲間たちが喜んでくれました。伝説になるわよ、と」。池松は「ぼくのお日さま」で、フィギュアスケートのコーチ役を好演。「(毎日映コンの)受賞は初めて。本当によかった。嫌われてるんじゃないかと思ってた」と笑った。教え子役の越山敬達もスポニチグランプリ新人賞を受賞した。越山は「率直、びっくりです。初主演作で賞をいただけ、幸せ者です」と喜んだ。 第79回毎日映画コンクール受賞結果 【作品部門】 ■ 日本映画大賞 「夜明けのすべて」(三宅唱監督) ■ 外国映画ベストワン賞 「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督) 【俳優部門】 ■ 主演俳優賞 河合優実「あんのこと」「ナミビアの砂漠」 横浜流星「正体」 ■ 助演俳優賞 池松壮亮「ぼくのお日さま」 カルーセル麻紀「一月の声に歓びを刻め」 ■ スポニチグランプリ新人賞 越山敬達「ぼくのお日さま」 【スタッフ部門】 ■ 監督賞 三宅唱「夜明けのすべて」 ■ 脚本賞 濱口竜介「悪は存在しない」 ■ 撮影賞 池田直矢「十一人の賊軍」 ■ 美術賞 林田裕至「箱男」 ■ 音楽賞 石橋英子「悪は存在しない」 ■ 録音賞 浦田和治「十一人の賊軍」 【ドキュメンタリー映画部門】 ■ ドキュメンタリー映画賞 「映画 ○月○日、区長になる女。」(ペヤンヌマキ監督) 【アニメーション映画部門】 ■ 大藤信郎賞 「私は、私と、私が、私を、」(伊藤里菜監督) 【TSUTAYA DISCAS映画ファン賞】 ■日本映画部門 「夜明けのすべて」 ■外国映画部門 「インサイド・ヘッド2」
ひとシネマ編集部
2025.1.16
第79回毎日映画コンクールの受賞作・受賞者が決まった。スタッフ部門では、「十一人の賊軍」が撮影賞と録音賞、「悪は存在しない」が脚本賞と音楽賞と分け合った。「夜明けのすべて」の三宅唱監督は、前作「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)と続けて監督賞を受賞した。2作連続の監督賞は、今井正(第11回「真昼の暗黒」、第12回「米」「純愛物語」)、黒澤明(第35回「影武者」、第40回「乱」)、周防正行(第51回「Shall We ダンス?」、第62回「それでもボクはやってない」)がいる。 「夜明けのすべて」©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会 監督賞 三宅唱「夜明けのすべて」 候補は、入江悠「あんのこと」▽黒沢清「Cloud クラウド」▽白石和彌「碁盤斬り」▽濱口竜介「悪は存在しない」▽三宅唱「夜明けのすべて」▽安田淳一「侍タイムスリッパー」▽山中瑶子「ナミビアの砂漠」。 「夜明けのすべて」は日本映画大賞、TSUTAYA DISCAS映画ファン賞も受賞。三宅監督は前作「ケイコ 目を澄ませて」に続いて2作連続の監督賞。 「悪は存在しない」©2023NEOPA Fictive 脚本賞 濱口竜介「悪は存在しない」 候補は、加藤正人「碁盤斬り」▽野木亜紀子「ラストマイル」▽濱口竜介「悪は存在しない」▽港岳彦「ぼくが生きてる、ふたつの世界」▽安田淳一「侍タイムスリッパー」▽和田清人 三宅唱 「夜明けのすべて」。 「悪は存在しない」は、音楽家、石橋英子のパフォーマンス映像という企画から出発。濵口監督が「ミュージックビデオではなく、映画として作る」と、石橋が住む地域をリサーチしてオリジナル脚本を執筆した。石橋英子は音楽賞を受賞。 長野県の高原に、東京の芸能事務所によるグランピング場建設計画が持ち上がったことから、波紋が広がっていく。 「⼗⼀⼈の賊軍」©2024「⼗⼀⼈の賊軍」製作委員会 撮影賞 池田直矢「十一人の賊軍」 池田直矢「十一人の賊軍」▽浦田秀穂「箱男」▽奥山大史「ぼくのお日さま」▽北川喜雄「悪は存在しない」▽佐光朗「八犬伝」▽月永雄太「夜明けのすべて」――が候補に。 「十一人の賊軍」は、浦田和治の録音賞と合わせて2冠。幕末の新発田藩を舞台に、新政府の大軍と11人の囚人たちの戦闘を描くアクション大作。千葉県内に組まれた大セットでの大がかりな撮影で、池田は毎日映コン初受賞。 「箱男」©︎2024 The Box Man Film Partners 美術賞 林田裕至「箱男」 候補は、安宅紀史「Cloud クラウド」▽今村力 松崎宙人「碁盤斬り」▽磯貝さやか「雨の中の慾情」▽沖原正純「十一人の賊軍」▽佐々木尚「八犬伝」▽林田裕至「箱男」▽YANG仁榮「ラストマイル」。 林田は、第69回「喰女 クイメ」、第71回「シン・ゴジラ」(ともに佐久嶋依里と合同受賞)に続き、3度目の美術賞。安部公房の小説を石井岳龍監督が映画化した「箱男」は、1997年に撮影直前に製作中止となって以来、何度も頓挫してきた。林田は97年からスタッフとして参加。ようやく実現した作品での受賞となった。 「悪は存在しない」©2023NEOPA Fictive 音楽賞 石橋英子「悪は存在しない」 石橋英子「悪は存在しない」▽勝本道哲「箱男」▽佐藤良成(ハンバート ハンバート)「ぼくのお日さま」▽Hi’Spec「夜明けのすべて」▽安川午朗「あんのこと」▽渡邊琢磨「Cloud クラウド」▽渡邊琢磨「ナミビアの砂漠」――が候補。 「悪は存在しない」は、石橋が濱口竜介監督にパフォーマンス用映像の製作を依頼したことから始まった。石橋は同じ撮影素材を使った映像作品「GIFT」に合わせ、即興で演奏するパフォーマンスを行っている。「悪は存在しない」は、濵口の脚本賞と合わせ、2冠。 「⼗⼀⼈の賊軍」©2024「⼗⼀⼈の賊軍」製作委員会 録音賞 浦田和治「十一人の賊軍」 候補は、浦田和治「碁盤斬り」▽浦田和治「十一人の賊軍」▽川井崇満「夜明けのすべて」▽小清水建治「ぼくが生きてる、ふたつの世界」▽田中博信「ミッシング」▽藤丸和徳「あんのこと」▽松野泉「悪は存在しない」。 浦田は第76回「孤狼の血LEVEL2」に続き、2度目の録音賞。前回も同じ白石和彌監督だった。今回は白石監督の「碁盤斬り」でも候補入りしているが、こちらは静かな場面の多い作品。大アクションの受賞作とは対照的で、技量の高さを見せつけた。
第79回毎日映画コンクールの受賞作・受賞者が決まった。作品部門では、日本映画大賞に「夜明けのすべて」(三宅唱監督)、外国映画ベストワン賞に「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)が選ばれた。 日本映画大賞 「夜明けのすべて」(三宅唱監督) 日本映画大賞は、「悪は存在しない」「あんのこと」「侍タイムスリッパー」「ナミビアの砂漠」「夜明けのすべて」の5作品が候補。選考委員の討議で決定した。 「夜明けのすべて」は、瀬尾まいこの同名小説が原作。月経前症候群とパニック障害という、それぞれの生きにくさを抱えた男女が同じ会社で働くことになり、互いに助け合い、周囲の人たちに見守られながら生活と仕事の場を得ていく物語。 三宅唱監督の監督賞、映画ファンの投票で選ぶTSUTAYA DISCAS映画ファン賞と合わせ3冠を獲得。三宅監督は「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)でも日本映画大賞、監督賞などを受賞。2作連続で両賞を受賞した。 外国映画ベストワン賞 「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督) 外国映画ベストワン賞候補は、「哀れなるもの」「オッペンハイマー」「関心領域」「シビル・ウォー アメリカ最後の日」「人間の境界」。選考委員の投票により決定した。 「オッペンハイマー」は、第二次世界大戦中のマンハッタン計画を主導し、原爆の父と呼ばれた物理学者ロバート・オッペンハイマーの苦悩を描く大作。アカデミー賞作品賞などを受賞している。 TSUTAYA DISCAS映画ファン賞 日本映画部門「夜明けのすべて」/外国映画部門「インサイド・ヘッド2」 毎日映コンで唯一、一般の映画ファンの投票で決まる。日本映画、外国映画とも、得票1位の作品に授賞される。
第79回毎日映画コンクールの受賞作・受賞者が決まった。俳優部門は今回から、男女の別を撤廃。「主演俳優賞」「助演俳優賞」に改めた。選考方法も、2度の投票による2段階選考に変更した。 主演俳優賞に河合優実、横浜流星 飛躍の2024年を象徴 河合優実「あんのこと」「ナミビアの砂漠」 横浜流星「正体」 候補は、石原さとみ「ミッシング」▽上白石萌音「夜明けのすべて」▽河合優実「あんのこと」▽河合優実「ナミビアの砂漠」▽草彅剛「碁盤斬り」▽草笛光子「九十歳、何がめでたい」▽山口馬木也「侍タイムスリッパー」▽横浜流星「正体」。 毎日映コンは出演作品ごとに対象としており、河合が2作で候補となった。投票による2次選考の結果、2作品が同数の票を獲得。このため2作を受賞対象とし、横浜流星と2人に決定した。 河合は、「ナミビアの砂漠」では自由気ままに生きるカナ、「あんのこと」では麻薬中毒で売春で生活費を稼ぐ杏と、対極的な現代の女性を好演。横浜は「正体」で、無実を証明するために脱獄し、変装しながら真相に迫る死刑囚を熱演した。共に20代で、2024年は多くのドラマ、映画で大活躍。飛躍の年となった。 助演俳優賞 池松壮亮「ぼくのお日さま」 カルーセル麻紀「一月の声に歓びを刻め」 池松壮亮「ぼくのお日さま」▽奥平大兼「Cloud クラウド」▽忍足亜希子「ぼくが生きてる、ふたつの世界」▽カルーセル麻紀「一月の声に歓びを刻め」▽佐藤二朗「あんのこと」▽藤竜也「大いなる不在」▽吉岡里帆「正体」が候補。 池松は「ぼくのお日さま」で、幼い恋を見守るフィギュアスケートコーチを静かに演じた。奥山大史監督に、自ら「映画を一緒に作ろう」と持ちかけた。同作で主演した越山敬達もスポニチグランプリ新人賞を受賞した。カルーセル麻紀は「一月の声に歓びを刻め」で、性適合手術を受けて女性となった父親を演じた。自身もトランスジェンダーとして芸能界で長く活躍してきたが、受賞は初めてという。 スポニチグランプリ新人賞 越山敬達「ぼくのお日さま」 栗原颯人「HAPPYEND」▽越山敬達「ぼくのお日さま」▽齋藤潤「カラオケ行こ!」▽中西希亜良「ぼくのお日さま」▽羽村仁成「ゴールド・ボーイ」▽早瀬憩「違国日記」▽山本奈衣瑠「SUPER HAPPY FOREVER」が候補。 「ぼくのお日さま」で主演した越山は、2009年生まれ。テレビ、映画に出演し、これが初主演。年上の少女に恋心を抱き、アイスホッケーからフィギュアスケートに転向する小学6年生を演じた。コーチ役の池松壮亮も、助演俳優賞を受賞した。
第79回毎日映画コンクールの受賞作・受賞者が決まった。ドキュメンタリー部門、アニメーション部門とも、公募と推薦で集まった作品を候補とし、選考委員が討議で決定した。 「映画 ◯月◯日、区長になる女。」©︎ 映画 ◯月◯日、区長になる女。製作委員会 ドキュメンタリー映画賞「映画 〇月〇日、区長になる女。」(ペヤンヌマキ監督) 応募と推薦によって、以下の40作が集まった。 生きて、生きて、生きろ。/鹿嶋神社と大久保-歴史と祭りと村の人々-/うんこと死体の復権/WILL/あなたのおみとり/骨を掘る男/戦雲/正義の行方/その鼓動に耳をあてよ/マミー/五香宮の猫/どうすればよかったか?/吾輩は保護犬である/おらが村のツチノコ騒動記/大好き~奈緒ちゃんとお母さんの50年~/映画 ○月○日、区長になる女。/倭文 旅するカジの木/沖縄久高島のイラブー/94歳のゲイ/#つぶやき市長と議会のオキテ【劇場版】/かづゑ的/無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語/りりィ 私は泣いています/フジヤマコットントン/ゲバルトの杜 彼は早稲田で死んだ/拳と祈り -袴田巖の生涯-/いもうとの時間/江里はみんなと生きていく/カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~/アイアム・ア・コメディアン/かいじゅう/おまえの親になったるで/沖縄狂想曲/狂熱のふたり~豪華本「マルメロ草紙」はこうして生まれた~/燃えるドレスを紡いで/劇場版 再会長江/アイヌプリ/トノバン音楽家加藤和彦とその時代/津島-福島は語る・第二章-/恋するピアニスト フジコ・ヘミン 「映画 ○月○日、区長になる女。」は、2022年の杉並区長選の記録。現職を僅差で破って当選した岸本聡子のボランティアスタッフとして参加したペヤンヌマキ監督がカメラを回し、女性たちが主力となった草の根の選挙運動の内側を描いた。 「私は、私と、私が、私を、」© Rina ITO 2024 アニメーション映画部門・大藤信郎賞 「私は、私と、私が、私を、」(伊藤里菜監督) アニメーション部門は今回から、大藤信郎賞に一本化。アニメーション映画が、実写作品と同じように作品として評価されるようになったことを勘案した。公募と推薦で、以下の長短編41作が集まった。 パーキングエリアの夜/私は、私と、私が、私を、/7:40/MAGICAL GIRL/ブルースのステップ/とても短い/ヤポラポンキー/ぽち桜/Painting/Bottle George/生の喜び生きる喜び/チュソクを準備しよう/ハコフグとみなまたの海/Garden of Remembrance/神々来々/トラペジウム/こまねこのかいがいりょこう/藍の約束/デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章/同・後章/BLOODY ESCAPE-地獄の逃走劇-/ルックバック/劇場アニメ「ベルサイユのばら」/劇場版アニメ「i☆Ris the Movie-Full Energy!!」/Element/ファーストライン/数分間のエールを/クラユカバ/クラメルカガリ/私の横たわる内臓/孤/シノアリス 一番最後のモノガタリ/機動戦士ガンダムSEED FREEDOM/化け猫あんずちゃん/PUI PUIモルカー ザ・ムービーMOLMAX/劇場版 モノノ怪 唐傘/さざ波の少女たち/がんばっていきまっしょい/鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版/ふれる。/Into a Landscape/きみの色 「私は、私と、私が、私を、」は、伊藤里菜監督の東京造形大卒業制作。自身の整形体験を基に、自分の姿に違和感を覚える主人公の心境を、さまざまな手法で映像化した短編作品。
第79回毎日映画コンクールの各賞候補が決まった。「作品」「俳優」「スタッフ」各部門は、1次選考で映画関係者や記者の投票を行い、上位得票作品・者を2次選考候補とする。 各賞の受賞結果は2025年1月中旬に発表する。贈呈式は25年2月13日、東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで開催。詳細は 毎日映コンのホームページ などで、随時告知する。
2024.12.18
第79回毎日映画コンクールの各賞候補が決まった。「作品」「俳優」「スタッフ」各部門は、1次選考で映画関係者や記者の投票を行い、上位得票作品・者を2次選考候補とする。 外国映画ベストワン賞は、上位5作品を対象に投票を行い最多得票の作品を受賞作とする。各賞の受賞結果は2025年1月中旬に発表する。贈呈式は25年2月13日、東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで開催。詳細は 毎日映コンのホームページ などで、随時告知する。
第79回毎日映画コンクールの各賞候補が決まった。各賞の受賞結果は2025年1月中旬に発表する。贈呈式は25年2月13日、東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで開催。詳細は 毎日映コンのホームページ などで、随時告知する。