ふたつの部屋、ふたりの暮らし
南仏モンペリエのアパルトマンの最上階で、向かい合う部屋に暮らすニナ(バルバラ・スコバ)とマドレーヌ(マルティーヌ・シュバリエ)。2人は長年ひそかに愛し合ってきた恋人同士で、部屋を売ってローマへ移住することを考えていた。しかし、マドレーヌは子どもたちに真実を伝えることができず、突然脳卒中で倒れてしまう。 女性同士の高齢カップルが愛を貫き通す姿に、スリリングな展開を交えて描いた。無理解を象徴するような部屋のドアと開閉音、隔絶された設定も効果的。冒頭の少女2人の映像がしっくりとなじんでいないのが気になった。2人が愛を育んできた場所が部屋から出て解放されるかと思いきや、再び元に戻ってしまう描写に、同...