「おもしろかった」を支える見えない工夫を見てみよう 映画分析「超」入門②:よくばり映画鑑賞術
作り手側の立場に立つと、それまで見えなかった景色が見えてくることがある。それは映画鑑賞においても同様である。 いまやiPhoneでも映画が撮れるとはいえ、じっさいに作品を仕上げるのは大変である。だが、どんな作品(シーン)にしたいかを考えるだけならカメラも俳優も予算も必要ない。それでいて、作り手のマインドを疑似的に体験することができる。 私は担当している大学の授業で、学生に映画撮影の設計図となる絵コンテを作成するワークを課している。今回は「映画分析『超』入門」の第2回として、このワークの効果を紹介していきたい。 「春はあげぽよ」とジャーゴン 映画分析「超」入門 映画のシーン...
伊藤弘了
2023.1.11