ふくしゅうはわたしにまかせて
VENGEANCE IS MINE, ALL OTHERS PAY CASH
「復讐は私にまかせて」記事件数
日本の撮影現場にも女性が増えつつある。しかも、才能豊かで優秀な人が多いという。女性カメラマンの先駆けとなった芦澤明子さんは、「若手を育成して、後継者を養成することが不可欠」と説く。 手間がかかった海外でのフィルム撮影 --芦澤さんが撮影監督を務めた公開中のインドネシア映画「復讐は私にまかせて」は、フィルムで撮影したそうですね。 アクションが盛んなインドネシアでの撮影依頼に驚いたが、エドウィン監督がフィルムにこだわったことにもびっくりした。フィルム撮影が成功するには、演出家とカメラマンとお金を持っているプロデューサーが三位一体、一枚岩にならないとできないと思っている。今回...
鈴木隆
2022.8.25
近年、東南アジア映画の伸長がめざましい。インドネシアのエドウィン監督による本作も、破天荒かつ刺激的な一作。 舞台は1989年。けんか好きで無鉄砲なアジョ(マルティーノ・リオ)は、勃起不全に悩んでいる。殴り込み先でボディーガードのイトゥン(ラディア・シェリル)と戦った後、2人は激しい恋に落ち、やがて結婚。アジョの勃起不全の原因が、少年期の性的暴行と知ったイトゥンは、復讐(ふくしゅう)のため相手を捜し出す。 開巻間もなく、殺風景な採掘場でアジョとイトゥンが対決するアクションから、70年代香港映画やその影響を受けたタランティーノらのB級趣味満載。バイオレンスだけでなくエロス、唐突に登場して筋書き...
2022.8.19
自主映画、ピンク映画、テレビCMを経て、カメラマンとして一線に立つ芦澤明子さん。どんなフィールドに立ってもその現場を楽しむというしなやかさと、強じんな意志の力があふれている。8月20日公開のインドネシア映画「復讐は私にまかせて」でも、撮影地の風土と人々に溶け込んで、映画作りを楽しんだ。芦澤さんへのインタビュー2回目は、撮影監督としての作品への姿勢を聞いた。 「復讐は私にまかせて」 大変な時に、大変な顔をしないのがプロ --自主映画、ピンク映画の現場を経てCMに。 学生の時は自主映画をやって、ピンク映画の演出見習いは1年ぐらい、そのあと(ピンクの撮影を)1、2年やって、機材の豊...
2022.8.10
欧州連合(EU)各国の最新の話題作、秀作を集めた「EUフィルムデーズ2023」が6月2日、東京・京橋の国立映画アーカイブで開幕する。日本未公開の作品を中心に、なかなか見ることができない国の最新作もそろえたヨーロッパ映画の大規模な特集上映だ。今年は開催20周年の節目となり、昨年に続きEU加盟全27カ国が参加。東京・京都・広島・福岡の4会場を巡回する。今回は昨年加盟候補国となったウクライナの「ルクセンブルク、ルクセンブルク」など2作品を特別上映するのも目玉の一つ。EU加盟前の国の作品を上映するのは極めて珍しい。 世界中の人たちに共通するテーマ 今回のコンセプトは「映画でつながる、ヨーロ...
PR パンドラ
2023.5.31