映画館で映画を見るという文化・娯楽・エンターテインメントの要素をさらに高めるコンセッションとは
「私が秋田の劇場で働き始めた頃は、売店では缶ジュースと袋菓子しか置いていませんでした」 全国のTOHOシネマズのコンセッション(売店)の商品開発を担当する飲食商品開発室長・筒井忠さんは懐かしそうに振り返った。 シネコンの「三種の神器」 日本のコンセッションの歴史は1993年、神奈川県・海老名にアメリカ型のシネマコンプレックス、ワーナー・マイカル・シネマズ(現:イオンシネマ)が出店した事から始まる。 やがて2000年前後を境に、日本の映画興行形態はシネコンにかじを切り、やがて主流となった。 そこで、ポップコーン、コーラ、ホットドッグのアメリカンテイストな「三種の神器」をどの劇...

宮脇祐介
2023.1.19