映画人がこぞって行脚 コロナ禍の功名? 存在感急上昇「大阪アジアン映画祭」
東京の映画配給関係者が〝大阪行脚〟を続けている。目的は、大阪市で開催中の「大阪アジアン映画祭」(3月10~19日)。今年18回目を迎えた同映画祭は、作品上映の場と同時にマーケット化も画策し、ここでの上映が公開につながった作品が相次いでいる。コロナ禍を機に、映画関係者の間で良作を発掘できる穴場として、がぜん注目度を増しているのだ。 良作発掘できる近場の国際映画祭 4月28日の東京・新宿シネマカリテなどを皮切りに順次全国公開されるモンゴル映画「セールス・ガールの考現学」は、2022年の大阪アジアン映画祭で「コンペティション部門」に選出され、俳優賞にあたる「薬師真珠賞」を受賞した作品...

井上知大
2023.3.14