環境音と融合 ミニマルな映画音楽の流れ作る 坂本龍一
坂本龍一は、映画音楽家としても多くの作品を手がけ、ベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラストエンペラー」(1987年)では日本人で初めてアカデミー賞作曲賞を受賞しました。近年では「アフター・ヤン」(2022年、ココナダ監督)、「怪物」(23年、是枝裕和監督)も担当。映画音楽に詳しい評論家、小林淳さんは「メロディーからサウンドへ」という流れを作ったとその功績を振り返ります。 坂本龍一は1983年公開の大島渚監督作「戦場のメリークリスマス」で映画音楽デビューを飾った。坂本の音楽は英国アカデミー賞作曲賞に輝き、主題曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」は彼の代表曲のひとつとな...
小林淳
2023.4.17