チャートの裏側:ディズニーの模索、観客は
先週末、新作3本のうち、「HOKUSAI」「アオラレ」は東京23区内の上映館がなかった。「クルエラ」は1館のみ。前者は、東京都による映画館の休業要請による。後者は、劇場公開と配信が、ほぼ同時期展開の影響だ。休業要請がなくても、大手シネコンは上映を控える。 「クルエラ」に関しては、ミニシアター中心の単館系興行のようだ。先の1館の上映が2回しかなかった。ブランド力の高いディズニー作品である。だが、上映館がほぼない都内の公開形態を考慮しても、地方主体の興行が厳しかった。従来の常識が通用しなくなっている。 ディズニー作品にして、テレビスポット、映画館での予告編などの宣伝展開があっても興行が盛り上が...