Mission: Impossible III
J.J.エイブラムス監督
「ミッション:インポッシブル3(M:i:III)」記事件数
ヒーローが活躍するには、強く憎らしく、そして魅力的な悪役が欠かせない。「M:i:Ⅲ」でフィリップ・シーモア・ホフマンが演じた武器商人オーウェン・デイビアンは、シリーズ最狂の悪役ではないか。冷酷非情でサディスティック、捕まったのにニヤニヤしながら「お前の大切な人を目の前で殺してやる」などと言い放つ。 ハントは引退生活から現場復帰 ホフマンは「カポーティ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したばかりだったが、振り切ったイカれぶりが実に憎々しい。トム・クルーズとの共演は「マグノリア」(1999年)以来で、アクションでも芝居場でも息の合ったところを見せている。ハントと大乱闘の揚げ句、あっけな...
勝田友巳
2023.7.16
われらはチーム=家族なのだから、仲間を救わねばならない――最新第3作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME.3」が公開されたばかりの、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(GotG)シリーズを貫く骨子はこれだ。 MCU履修不要のシリーズ3作目 長編劇映画に限ってもマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)通算32本目の作品となる本作は、近年のMCU作品が概して〝皆勤者向け〟で排他的になりつつあるなかで、直接的過去作──「GotG」「GotG リミックス」──を除いたいかなる作品群の履修も必須の前提条件としない点で、例外的な作品といっていい。 本来、作品を...
髙橋佑弥
2023.5.14
アニメーション制作スタジオ・MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が公開されている。 突然起きた製鉄所の爆発により外との接続が遮断され、時までもが止まってしまった町・見伏が舞台の本作。いつか元に戻ったときのために「変わらないこと」を強要される中で、退屈な毎日を過ごす14歳の菊入正宗と佐上睦実、そして野生の狼(おおかみ)のような謎の少女・五実が恋をして、未来へともがく姿を描いている。 映画を見る前に読んだ、脚本・監督を務めた岡田麿里氏が手掛けた原作小説は、少年少女たちの葛藤を通して「生きること」について...
きどみ
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.22