The Curious Case of Benjamin Button
監督:デビッド・フィンチャー
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」記事件数
2022年の冬、公開されてすぐに三宅唱監督作「ケイコ 目を澄ませて」を見て、魅了された。見たあとも、ふとした瞬間にあらゆる場面が脳裏に浮かび、記憶が連なり、気がつけば反芻(はんすう)されている。わたしは、この映画に夢中なのだ。 とはいえ、書きたいことはあまたあれど、すべてに触れてはいられない。公開から1カ月以上が経過しており、既にご覧になった方も少なくないだろう。今回は、とりわけ印象的だった点のみについて書くことにしたい。 環境音を再認識させる語りの驚き まず、本作ではあきらかに無声映画が意識されている。むろんそれは、岸井ゆきの演じる主人公ケイコが耳の聞こ...
髙橋佑弥
2023.2.05
新作「ブレット・トレイン」で“世界一運の悪い殺し屋”に扮し、イケおじの魅力を振りまくブラッド・ピット。58歳になったとはいえ、キュート&ダーティー&クレージー、そしてもちろんビューティーを絶妙にブレンドした独特の佇まいは相変わらず。歳を重ねた分だけ、うまみも増している。そんなブラッドの3年ぶりの来日が決定した。 初来日は「セブン・イヤーズ・イン・チベット」。まばゆいばかりの美しさだった 思い起こせば、初来日は「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(1997年)を携えた97年。33歳の時だから、じつに25年も前のことだ。作中で演じたオーストリア人登山家ハインリヒ・ハラ―の...
金子裕子
2022.8.24