監督:菅原竜太
「シネマスコーレを解剖する。コロナなんかぶっ飛ばせ」記事件数
木全(きまた)純治さん(73)は、名古屋市にあるミニシアター「シネマスコーレ」の名物支配人として、映画界ではつとに知られている。1983年に若松孝二監督が作った座席数51の映画館。邦画インディペンデント作品を熱烈に応援している。日本では毎年、日本映画だけで600本もの新作が公開され、スクリーンは取り合いだ。木全さんは若い監督の守護神、シネマスコーレは聖地といったところか。 その映画館が、映画になった。ドキュメンタリー「シネマスコーレを解剖する。コロナなんかぶっ飛ばせ」(菅原竜太監督)である。地元のテレビ局「メ~テレ」で放送した番組に大幅な追加取材分を加え、コロナ禍で苦しみながら奮闘する木全さ...
2022.7.08
名古屋市のミニシアター、シネマスコーレは、1983年に若松孝二監督が創立して以来39年、映画界の荒波に翻弄(ほんろう)されながらも生き残ってきた。今またコロナ禍で打撃を受けながら、木全純治支配人は「負けるわけにいかない」と闘志を燃やす。ドキュメンタリー「シネマスコーレを解剖する。コロナなんかぶっ飛ばせ」の公開を機に、シネマスコーレの波乱の道のりを振り返ってもらった。 2019年比3割減 この夏が正念場 2020年からのコロナ禍が、ミニシアターにとってどんな衝撃だったか、数字が物語る。 「19年比の観客数で言うとね、20年は75%、21年は70%」。この間を、深田晃司監督らが呼...
勝田友巳
2022.6.29
「希望とは、目覚めている人間が見る夢である。」 有名な哲学者アリストテレスが残した名言の一つである。では、希望を持つことができないとはどういうことなのか……。 周りから完全に遮断された閉鎖的な世界で、変わることを禁じられた人々が「生きよう」とする世界。映画「アリスとテレスのまぼろし工場」について語っていく。 変化することを禁止 14歳の菊入正宗はいつものように仲間たちと普通の毎日を過ごしていた。ある日、町の製鉄所爆発事故により町が一変。空に謎のひび割れができ、時が止まってしまった。再び町が元に戻った時に支障をきたさないよう、変化することを町民一同禁止し、正宗たち学生は〈自分確認票〉...
堀陽菜
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.13