God Exists, Her Name Is Petrunija
監督:テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ
「ペトルーニャに祝福を」記事件数
ペトルーニャ(ゾリツァ・ヌシェヴァ)は32歳で独身、無職。母親にせかされて赴いた採用面接で容姿を侮辱されて不採用と散々だ。その帰り道、川の中の群衆に成り行きで加わり、見事に十字架をつかみ取った。これはキリスト教の行事で、司祭が投げ込んだ十字架を手にした者に幸せが訪れるというものだ。実は女人禁制。ペトルーニャは男たちの怒声の中、十字架を持ち帰ってしまう。前代未聞の出来事はニュースになって、騒ぎが広がってゆく。 男性優位社会への異議申し立てが、各地で続々と映画として表現されている。これは北マケドニアの女性監督、テオナ・ストゥルガル・ミテフスカによる寓話(ぐうわ)である。ペトルーニャは男性社会が望...
2021.5.20
欧州連合(EU)各国の最新の話題作、秀作を集めた「EUフィルムデーズ2023」が6月2日、東京・京橋の国立映画アーカイブで開幕する。日本未公開の作品を中心に、なかなか見ることができない国の最新作もそろえたヨーロッパ映画の大規模な特集上映だ。今年は開催20周年の節目となり、昨年に続きEU加盟全27カ国が参加。東京・京都・広島・福岡の4会場を巡回する。今回は昨年加盟候補国となったウクライナの「ルクセンブルク、ルクセンブルク」など2作品を特別上映するのも目玉の一つ。EU加盟前の国の作品を上映するのは極めて珍しい。 世界中の人たちに共通するテーマ 今回のコンセプトは「映画でつながる、ヨーロ...
鈴木隆
PR パンドラ
2023.5.31