Jurassic World Dominion
監督:コリン・トレボロウ
「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」記事件数
「ONE PIECE FILM RED」が8週連続1位で、興行収入は156億円、動員者数も1100万人を超えた。大作の公開が集中する夏は年間総興収を大きく左右する。2022年はコロナ禍前のレベルに戻った、非常に力強い興行であった。5位の「トップガン マーヴェリック」は5月公開から異例のロングランヒット中で興収128億円を超え、10位の「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」も62億円を超えた。 コロナ禍前から30%以上減少していた映画参加者人口(年に1本以上映画館で映画を見る人の数)は5月から8月にかけて毎月増加。4月比で9.4%増え、特に8月は前月比4%増。さまざまなジャンルから大ヒット...
2022.9.30
さすがの大ヒットだと言うべきか。「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」である。「ジュラシック」シリーズの6作目にして完結作だ。最初の3日間の興行収入は約13億円だった。前作は最終で81億円。シリーズの興行収入のアベレージは高い。新作はどうなるか。 1作目「ジュラシック・パーク」(1993年)は衝撃的だった。その意味は、恐竜の精緻で大迫力のビジュアルに尽きる。登場人物たちが恐竜を仰ぎ見て驚がくしたように、観客も同様の気持ちを抱いた。最先端を行く映像技術、抜群の企画アイデアをもつ米国娯楽大作は元気だった。 このシリーズの興行推移が興味深い。1作目(推定約135億円)が頂点に立つが、2、3作...
2022.8.05
「ジュラシック・パーク」の公開から29年、シリーズはこの6作目で終幕を迎える。恐竜が世界中に解き放たれて4年、恐竜の保護に尽力するオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、共に暮らす14歳のメイジー(イザベラ・サーモン)らが密猟者にさらわれ、救出へ向かう。一方、米国では不可解なイナゴの大量発生が起きていた。 街中を走り回る恐竜の存在には正直、ぎょっとする。人類の身近にやってきた彼らは地球の支配権を争う敵なのか、共存しうる存在なのか。恐竜をウイルスなど別の何かに置き換えて考えると、恐竜と向き合う登場人物と私たちの姿が重なるように感じた。 「パーク」時代からのファ...
2022.7.30
欧州連合(EU)各国の最新の話題作、秀作を集めた「EUフィルムデーズ2023」が6月2日、東京・京橋の国立映画アーカイブで開幕する。日本未公開の作品を中心に、なかなか見ることができない国の最新作もそろえたヨーロッパ映画の大規模な特集上映だ。今年は開催20周年の節目となり、昨年に続きEU加盟全27カ国が参加。東京・京都・広島・福岡の4会場を巡回する。今回は昨年加盟候補国となったウクライナの「ルクセンブルク、ルクセンブルク」など2作品を特別上映するのも目玉の一つ。EU加盟前の国の作品を上映するのは極めて珍しい。 世界中の人たちに共通するテーマ 今回のコンセプトは「映画でつながる、ヨーロ...
鈴木隆
PR パンドラ
2023.5.31