監督: 庵野秀明、 鶴巻和哉、 前田 真宏、 中山勝一
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」記事件数
日本映画製作者連盟は、2021年の年間総興行収入が1618億9000万円だったと発表した。19年以前の7割程度だが、日本の映画興行の復興レベルは世界各国より高い。新型コロナウイルスの感染状況の違いもさることながら、自国製作映画の動員力の強さが背景にある。 興収上位作品も邦画アニメの存在感が際立った。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などが興収50億円を超えて、トップ3を独占。興収10億円以上の邦画は32作品を数え、合計も19年以前と比べて遜色のない1283億円。先週末の動員1位も、累積興収100億円が間近のアニメ「劇場版 呪術廻戦0」だった。 一方、大作の公開延期が相次いだ洋画は、一昨年よ...
2022.1.27
新型コロナウイルス拡大による延期を経て、3月8日の月曜に公開されたアニメ大作「シン・エヴァンゲリオン劇場版:=」。テレビアニメでブームを起こし、劇場版は1997年以降6作目になる。新作は7日間で興行収入33億円を超えた。近いうちにシリーズ最高成績となろう。 日本映画の歴史から見ても、このシリーズは希有(けう)な中身を持ち、特異な興行を見せてきた。人が操るロボットによる激烈なバトル、主人公たちの多彩なキャラや人間ドラマ。細部や背景などの描写にさまざまな意味を探るオタクファンを起点に、興行はダイナミックだった。 その際、もっとも目を引いたのはコア層に見えたファンからの広がり方の輪が、とても大き...
2021.3.18
毎週、土曜日か日曜日の昼間には、東京都内のシネコンに立ち寄る。映画を見なくても、いわゆるのぞくだけのときもある。仕事ということもあるが、とにかく足が向いてしまう。それが今は、映画館に行く足がひときわ重い。混んでいても空いていても、どちらも気持ちがざわつく。 新作の公開延期が続く。その1本、1月23日予定だった「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の配給元は、延期の理由を「感染拡大の収束が最優先」とした。本作は、これまでの実績から、大ヒットが見込まれている。緊急事態宣言下では、観客の混み具合を避ける必要はある。 換気の徹底など、感染症対策に対し、映画館は万全を期してきたが、今回はそのレベルを超えて...
2021.1.21
欧州連合(EU)各国の最新の話題作、秀作を集めた「EUフィルムデーズ2023」が6月2日、東京・京橋の国立映画アーカイブで開幕する。日本未公開の作品を中心に、なかなか見ることができない国の最新作もそろえたヨーロッパ映画の大規模な特集上映だ。今年は開催20周年の節目となり、昨年に続きEU加盟全27カ国が参加。東京・京都・広島・福岡の4会場を巡回する。今回は昨年加盟候補国となったウクライナの「ルクセンブルク、ルクセンブルク」など2作品を特別上映するのも目玉の一つ。EU加盟前の国の作品を上映するのは極めて珍しい。 世界中の人たちに共通するテーマ 今回のコンセプトは「映画でつながる、ヨーロ...
鈴木隆
PR パンドラ
2023.5.31