データで読解:豊かな春 さらに弾みを
ランキングは「コロナ以前の春」を感じさせるバラエティーの豊かさだ。アニメ作品の大ヒットが続く中、人気俳優主演ドラマの劇場版「奥様は、取り扱い注意」が2位スタート。ハリウッド製の「トムとジェリー」が続き、アカデミー賞候補の「ミナリ」も小規模公開ながら10位につけた。しかし動員全体では例年を下回るペースで推移。まだまだ作品の供給が足りない。 年次の市場調査ではコロナ禍前と比べて、映画館で映画を年に1回以上見る映画参加者の割合は減少し、動画配信で見る割合が増加。一方で「映画は映画館で見たい」と答える割合はむしろ上昇している。映画を家で楽しむようになった人もいれば、家で多くを堪能したからこそ、これぞ...