Fast X
監督: ルイ・ルテリエ
「ワイルド・スピード /ファイヤーブースト」記事件数
日本でも興業収入ランキングで初登場1位を勝ち取り、安定した人気を見せつけた「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」。2001年から続く「ワイスピ」シリーズの10作目(スピンオフを含めると11作目)にして、シリーズ完結編の前編とも、3部作の1作目だとも言われている。 22年をかけて巨大フランチャイズへと成長を遂げた「ワイスピ」だが、現在の興隆にいたるまでには幾度も紆余(うよ)曲折があり、決して順風満帆ではなかった。さまざまな事情で何度も危機にさらされ、それでもファンの支持と期待に応えるかたちで、奇跡のように継続してきたのだ。 「ワイルド・スピード」より © 2006 MP ...
村山章
2023.6.27
東野圭吾原作、木村拓哉、長澤まさみ共演の「マスカレード・ナイト」が、公開週末土日2日間で5.4億円の興行収入を上げ、動員ランキング1位の好スタートを切った。2019年公開の「マスカレード・ホテル」の続編。前作の6.3億円は下回るが、コロナ禍での営業自粛下において素晴らしいスタートだ。 映画参加者人口内での認知度、意欲度とも前作と同レベルで推移。テレビで宣伝が大規模に展開され、公開12週前から公開までの番組内露出量は前作を大きく上回る。露出量は本年公開映画の中でも「竜とそばかすの姫」に続く2位で、しっかりと話題度を高めていた。 ランキング中の大作も、コロナ前と比較しても健闘している。2位の「...
2021.9.23
例年書き入れ時となる夏興行が終わりつつある。全体の動員ペースは、まだまだ低調だ。7月は昨年を上回っていたものの、8月に入りペースダウン。公開中の作品の動員も、前週比で大きく落ちている。こうした中、1年に1本以上映画館で映画を見る映画参加者の減少が続き、市場の縮小に歯止めがかかっていない。特に高年齢層の減少が止まっていない。 一方でポジティブな点は、ランクインした作品の顔ぶれが、邦画、洋画、実写、アニメとバラエティーに富んでいること。 まず、初登場1位の「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦ファイナル」は、King&Princeの平野紫耀と橋本環奈が出演する邦画実写映画の続編。キャスト...
2021.8.26
アニメーション制作スタジオ・MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が公開されている。 突然起きた製鉄所の爆発により外との接続が遮断され、時までもが止まってしまった町・見伏が舞台の本作。いつか元に戻ったときのために「変わらないこと」を強要される中で、退屈な毎日を過ごす14歳の菊入正宗と佐上睦実、そして野生の狼(おおかみ)のような謎の少女・五実が恋をして、未来へともがく姿を描いている。 映画を見る前に読んだ、脚本・監督を務めた岡田麿里氏が手掛けた原作小説は、少年少女たちの葛藤を通して「生きること」について...
きどみ
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.22
お盆興行が過ぎた。年間を通して屈指の集客力を誇るこの時期だが、昨年同様に今年もそのような華やいだ雰囲気はない。複雑な心持ちで映画館に行った人、控えようと思った人、さまざまであったろう。ワクチン接種が進んだ年配者の集客も、まだまだ芳しくないと聞いた。 この14、15日の土日、興行収入で上位15本の累計が、昨年比102%、おととし比58%(同時期の土日比較)だった。これを見ると、やはり復活からは遠い。東京都内はじめ多くのシネコンが、座席の間隔をあけてチケットを販売している。心理的、物理的に厳しさは続く。 一つ、光明は見えた。興行収入が35億円を超えそうな洋画が登場したことだ。「ワイルド・スピー...
2021.8.19