第77回毎日映画コンクール 選考経過と講評 スタッフ部門
第77回毎日映画コンクール・スタッフ部門2次選考経過と講評を紹介しよう。 監督賞 三宅唱 「ケイコ 目を澄ませて」 三宅への評価が圧倒的。「女優をボクサーに仕上げた」「スタイルを持ちつつ変幻自在」。石川にも「複雑な心理を描出」、深田に「見たことない映画」、高橋には「社会問題を軽やかに扱っている」など。投票で三宅7、深田、高橋各2と圧倒。 <講評>縄跳びが床を打つ音、グローブがミットに当たる音、ボクサーがリングを踏むステップの音。単音で響き出したそれらの音が和音のように重なり合い、リズムを刻み、まるでジャズかなにかの即興演奏さながらに小さなボクシングジムに響き渡る。しかし、それらの音を作...