チャートの裏側:血湧き肉躍る醍醐味
これは、ミニ「トップガン マーヴェリック」状態ではないか。「ロッキーVSドラゴ:ROCKYⅣ」の興行である。大ヒットした「ロッキー4 炎の友情」(1986年)の再編集版だ。驚いた。東京のメイン館がほぼ満席だった。館数が少ないのでチャート外だが、観客の熱量が高い。 監督・主演は、言わずと知れたシルベスター・スタローンだ。公開時に未使用だった映像が、何と約40分も追加された。80年代の米映画の圧倒的な息吹が一段と洗練された。「マーヴェリック」とは、製作の形も興行の規模もまるで違うが、観客の熱い視線に共通点がある。 初公開時にはあざとさと紙一重だった映像と音楽のコラボレーションが、今回はなかなか...