原作・脚本・監督:井上雄彦
「THE FIRST SLAM DUNK」記事件数
日本アニメ映画がトップ3を占めた。大人気漫画原作の「THE FIRST SLAM DUNK」が公開から8週連続1位となり、興行収入100億円突破の期待が高まる。2位の新海誠監督「すずめの戸締まり」は累計興収が128億円に達し、前作「天気の子」の141億9000万円に迫る。日本アニメとして「千と千尋の神隠し」以来のベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出され、後押しとなりそうだ。続いたのは、公開から25週目に入るも前週9位から再び3位となった「ONEPIECE FILM RED」。29日の終映とイベント開催が発表され、200億円突破に注目が集まる。 日本アニメは全体でも、2022年の興収合...
2023.1.27
私は今、山王工業高校 対 湘北高校のバスケットボールの試合を見てきたところです。映画「THE FIRST SLAM DUNK」は心からそう言えるほどの臨場感でした。感動も冷めやらぬまま、映画館下のカフェでこの記事を書いています。アニメをわざわざ映画館で見なくてもいいと思っている方も、最近では映画館から足が遠のいている方も、バスケが好きな方も・・・・・・とにかくたくさんの人に映画館で「THE FIRST SLAM DUNK」を見てほしい! もはや説明不要の「SLAM DUNK」は井上雄彦先生が、週刊少年ジャンプで連載していたバスケットボール漫画です。連載開始3年後にはアニメ化され、全国でバスケ...
石松佑梨
2023.1.24
高校バスケット部の青春スポ根もの――。「THE FIRST SLAM DUNK」を見る前の予備知識はこれだけ。人気があるとは聞いていたが、思い入れは皆無。劇場に足を運んだのは「はやりものは見ておかねば」という、映画記者としての義務感から。期待値ゼロ、いやむしろマイナス。数々の人気アニメの映画版で、ことごとく〝アウェー感〟を味わってきたからだ。今回も覚悟していた。ところが……。 一見さんに冷たい原作もの アニメやドラマの映画版、一見さんにはハードルが高い。どれもそれなりに、ある程度は楽しめる。しかしちゃんと理解できているのか、自信が持てない。自分以外、映画館で一緒に見ているほ...
勝田友巳
2022.12.22
アニメーション制作スタジオ・MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が公開されている。 突然起きた製鉄所の爆発により外との接続が遮断され、時までもが止まってしまった町・見伏が舞台の本作。いつか元に戻ったときのために「変わらないこと」を強要される中で、退屈な毎日を過ごす14歳の菊入正宗と佐上睦実、そして野生の狼(おおかみ)のような謎の少女・五実が恋をして、未来へともがく姿を描いている。 映画を見る前に読んだ、脚本・監督を務めた岡田麿里氏が手掛けた原作小説は、少年少女たちの葛藤を通して「生きること」について...
きどみ
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.22
邦画アニメーションの大ヒット作には、いろいろな生まれ方がある。「THE FIRST SLAM DUNK」は珍しいパターンだ。1990年代にコミック、アニメとして人気を博し、今回の劇場版は原作連載終了から何と26年もたつ。長い間隔があっても、勝算ありとの製作意図である。 スタート2日間では、興行収入が約13億円だった。見事な出足だと言える。狙いどおりだろう。一つの傾向が見えた。初日の土曜日が、2日目の日曜日の数字を上回ったことだ。かつてのファンが期待と不安を抱えながらも、率先して初日の劇場に足を運んだことが大きいとみる。 期待と不安の入り交じりこそ、本作興行の一つの注目点だと思う。声優が一新...
2022.12.09