109シネマズプレミアム 新宿のプレミアムのグラススイーツ・プレミアムチーズケーキ

109シネマズプレミアム 新宿のプレミアムのグラススイーツ・プレミアムチーズケーキ

2023.8.28

映画館で本場英国式のクリーム・ティーとチーズケーキの「極上ヌン活」体験が ~その誕生秘話~

3度の飯より映画が好きという人も、飯がうまければさらに映画が好きになる。 撮影現場、スクリーンの中、映画館のコンフェクショナリーなどなど、映画と食のベストマリッジを追求したコラムです。

石松佑梨

石松佑梨

2022年の流行語大賞にもノミネートされた「ヌン活(アフタヌーンティーを楽しむ活動)」とは、ホテルでのアフタヌーンティーで、非日常のぜいたくを味わうこと。まさか、「極上ヌン活」を、映画館で体験できるなんて……。
 

109シネマズプレミアム新宿が目指した〝映画館の新しいカタチ〟

2023年4月14日オープン、話題の新名所・東急歌舞伎町タワー。その9、10階にあるラグジュアリーな映画館「109シネマズプレミアム 新宿」では、これまでの映画館では考えられない〝映画館の新しいカタチ〟を発信している。そのひとつが「極上ヌン活」だ。ヌン活とは、一般的に高級ホテルで優雅な時間を味わうもの。それをなんと、映画館で体験できるのだ。
 
109シネマズプレミアム 新宿での極上体験は、上映前から始まる。上映の1時間前から、鑑賞者専用のラグジュアリーなラウンジで、くつろぐことができるのだ。ここで楽しめる本格的なヌン活のカギをにぎっているのが、映画を極上体験に変える二つのスイーツ「英国式クリーム・ティー」と「グラススイーツ・プレミアムチーズケーキ」だ。
 
クリーム・ティーとは、イギリスのアフタヌーンティーの一種で、紅茶とスコーンのセット。スコーンにはクロテッドクリームとジャムが添えられる。ラウンジ内で食べられるクリーム・ティーは、東京都中央区月島の「LITTLE SPICE THE CAFE ミライ(リトルスパイスザカフェ・ミライ)」がプロデュース。スコーンを作る北海道産の小麦粉・全粒粉・バター、那須御養卵、きび糖、てんさい糖、カマルグの塩・・・・・・ と、ひとつひとつの材料だけ見ても、作り手の誠実さが伝わってくる。

スコーンは、焼きたての温かい状態で出てくる。半分に割った温かいスコーンに、たっぷりとクロテッドクリームとジャムをのせて食べれば、思わず笑みがこぼれる。シンプルなスコーンだからこそ、素材のおいしさや焼きたての香りが引き立つのだろう。クロテッドクリームやジャムには、ヨーロッパの五つ星ホテルでもおなじみのメーカーのものを採用。そのパッケージを見ただけで、クリーム・ティーへの期待が高まるほど・・・・・・と、忘れてしまいそうだが、ここはヨーロッパの老舗五つ星ホテルではなく、映画館。スコーンだけでもわざわざ食べにくる価値があると思う。109シネマズプレミアム 新宿での「極上ヌン活」は、自身の女子会プランのメモにも、しっかりと追加された。

 

映画館で映画を見ながら食べるスイーツの開発

英国式クリーム・ティーに続いて、8月10日に発売されたばかりのスイーツが、グラスで食べる「プレミアムチーズケーキ」。こちらはラウンジだけでなく、シアター内でも楽しめる。まさに、映画とともに記憶に溶け込む体験型のスイーツだ。
 
プロデュースしたのは、航空会社や北海道発のチーズケーキなど、数々のヒット商品を世に送り出してきた 「Table Plus (テーブルプラス)」主宰の古庄友加里(こしょう・ゆかり)さん。スープの市場調査でニューヨークに出向いた際、ニューヨークチーズケーキに出合い、チーズケーキに魅了される。次の転職先では、運命的にもチーズケーキの企画開発担当となる。そこからチーズケーキの食べ歩き調査が始まり、これまでに食べたチーズケーキは、650個を超えるという。

チーズケーキについて語る古庄さんと聞き手石松
 
「グラススイーツ・プレミアムチーズケーキ」は、映画とともに30分くらいかけて楽しむスイーツ。映画館で映画を見ながら食べるというコンセプトのもと、開発された。映画に集中できるような配慮も各所に施されている。チーズケーキは冷凍の状態で渡される。なんと、予告編が終わったころにちょうど食べごろを迎えるという緻密な計算がなされている。また、一般的なグラススイーツは開けるときに、フタを留めるシールを剝がすのにひと苦労だが、「グラススイーツ・プレミアムチーズケーキ」は、フタはそのまま持ち上げるだけで、簡単に開く。映画館という暗い空間を想定して、シールの切り口で工夫されているのだ。

 
さらに、「1層ではダメなんです!」と、古庄さん。実際にいただくとそれがよくわかる。30分かけても飽きないように1層ではなく3層にし、プレミアムを意識して底にラムレーズンを忍ばせたのだそう。

まだ凍っている状態をスプーンですくうと、1層目のサワークリームの割合が多めでさっぱり感のあるアイスクリームのよう。映画とともに、徐々に解凍が進むと、2層目の濃厚チーズケーキの存在が際立ってくる。食べるたび変わっていく食感や味わい、香りなどが楽しい。完全に解凍した状態のチーズケーキは、ねっとりとしていて、より濃厚さが感じられる。サワークリームの酸味とのバランスが絶妙だ。そして、底に隠れていたのは、こだわりの製法で作るふっくらとしたラムレーズン。香り高いラムの余韻で終わらせるところが、なんとも憎い。
 
50回以上の試作を繰り返してたどり着いたという「グラススイーツ・プレミアムチーズケーキ」は、今の古庄さんにとって最高のチーズケーキ。映画とともに、最後の一口まで楽しめる、極上の大人グラススイーツだ。今後は、季節や映画のテーマにあわせてシリーズ展開していくそうだ。これからも進化し続ける「五感で楽しむ映画体験」から、目が離せない。
 
7月28日発売の「英国式クリーム・ティー(スコーン)」に続き、8月10日より、「グラススイーツ・プレミアムチーズケーキ」が登場。109シネマズプレミアム 新宿のプレミアムスイーツで味わう、極上体験をぜひ。

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ライター
石松佑梨

石松佑梨

いしまつゆり トトノイニスト (管理栄養士・国際中医薬膳管理師)。サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から、おいしいへの執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に「過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー」(かんき出版)がある。2023年4月よりイラストも担当。

カメラマン
田辺麻衣子

田辺麻衣子

たなべ・まいこ 2001年九州産業大学芸術学部写真学科卒業後スタジオカメラマンとして勤務。04年に独立し、06年猫のいるフォトサロンPINK BUTTERFLYを立ち上げる。企業、個人などさまざまな撮影を行いながら縁をつなぐことをモットーに活動中。

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