ジョージ・Ａ・ロメロの傑作ホラー「ゾンビ」（1978年）を臆面もなくトレースしただけでなく、「地獄の黙示録」（1979年）のエッセンスも取り入れて作られた本作。監督は、1970年代からイタリアで映画監督・脚本家・編集と活躍し、ゾンビ、食人、尼僧、戦争と様々なエクスプロイテーション作品を生み出してきたビンセント・ドーン（ブルーノ・マッティ）。ヒット作には常にすぐさま便乗するという、たくましき映画屋のドーン監督は、本作で上記２作品だけでなく、当時のヒット作の要素やフッテージの流用を詰め込み、音楽も「ソンビ」の音楽を担当したゴブリンの既成曲を使っている。

パプアニューギニア奥地にある化学研究所「ホープセンター」。そこでは〝スイート・デス計画〟というある実験が進められていたが、事故によって研究中の化学ガスが漏洩、汚染された職員はゾンビと化し、彼らに襲われた者も次々ゾンビへと変わっていった。国際警察特別狙撃隊チームのロンドン隊長以下、ヴィンセント、サントロ、オズボーンは、通信が途絶えた「ホープセンター」に向かう。ソンビ化した住民が襲いくるなか、ジャングルの廃村でTVレポーターのリアと助手のカメラマン、マックスを救出し、奥地へと進むが、次に彼らを待ち構えていたのは食人族だった。

2023年7月14日（金）～8月10日（木）に開催される「カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション®2023」で上映。

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写真【1/1枚】ヘル・オブ・ザ・リビングデッド 4Kリマスター版

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