毎日映画コンクール大藤信郎賞 「整形する自分」の心境と主観 重層的に 伊藤里菜監督
受賞作は東京造形大の卒業制作。アニメーション部門に集まった長短41作には、大ヒットした商業映画も著名なアニメ作家の作品もあったが、「将来性と斬新さ」で賞を射止めた。学生のコンテストなどでの受賞はあったものの、伝統ある大藤信郎賞には「全く思ってなくて『ウソ!』とびっくりした」と喜んだ。 元々は漫画家志望で、高校時代から描き続けている。進路に悩んでいた時に「指定校推薦で美大に行けるなら」と進学先を選んだ。「絶対アニメ作るぞ、という意識はなかったし、入学後も課題そっちのけで漫画を描いていました」と告白。「大学の授業でアニメの面白さを知って、卒業制作も作らなきゃ、と取り組んだ。完成させてから、アニメ...

勝田友巳
2025.2.06