たかもり みゆき
「バカ塗りの娘」原作「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊)
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
タイトルの「バカ塗り」とは、青森の伝統工芸・津軽塗を指す言葉。完成までに四十八工程あり、バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫と言われるほど、塗っては研ぐを繰り返す。漆が丁寧に塗り重ねられるように、本作も津軽塗の完成までの工程を丁寧に映し出す。 津軽塗職人を目指す娘、美也子と寡黙な職人の父、清史郎。家族より仕事を優先し続けた清史郎に愛想を尽かして家を出た母、家業を継がず美容師として自由に生きる兄。バラバラになってしまった家族が、美也子のある大きな挑戦によって再び向き合う。つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいく。 素朴で不器用な23 ...