不安は魂を食いつくす
ある雨の夜、未亡人の掃除婦エミは近所の酒場で年下の移民労働者の男、アリに出会う。愛し合い、あっという間に結婚を決める彼らだったが、エミの子供たちや仕事仲間からは冷ややかな視線を向けられる。ダグラス・サーク監督作「天はすべて許し給う」(1955年)を下敷きに、愛に起因する苦悩や残酷さを鮮やかに描き出した。第27回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。 べンダース、ヘルツォークらと並んで「ニュー・ジャーマン・シネマ」の代表格と称された映画監督、ライナー・べルナー・ファスビンダーの本作と「マリア・ブラウンの結婚」の2作品と、ダニエル・シュミットが監督してファスビンダー原作の戯曲を映像化した「天使...
製作年 1973年 監督:ライナー・ベルナー・ファスビンダー