Judith C. Brown
「ベネデッタ」原案:「ルネサンス修道⼥物語―聖と性のミクロストリア」
17世紀に実在した同性愛主義で告発された修道女ベネデッタ・カルリーニ。彼女は、聖痕が浮かび上がりイエスの花嫁になったと報告して信者の注⽬を集め、⺠衆の⽀持を得て修道院⻑に就任した人物。歴史上初の⼥性同⼠の同性愛裁判記録『ルネサンス修道⼥物語―聖と性のミクロストリア』(J.C.ブラウン著/1988 刊)を原案に、ポール・バーホーベン監督が作り上げたセクシャル・サスペンス。 17世紀、イタリア・ペシアの町で、幼い頃から奇蹟を起こす少⼥とされていたベネデッタ・カルリーニは、6歳の時にテアティノ修道院に出家する。18年後、イタリアでペストが流⾏の兆しを⾒せていた頃、修道院に逃げ込んできた若い⼥性バル...