春をかさねて
震災で妹を亡くした2人の女子中学生の繊細な心の揺れを描き出す本作。監督・脚本は、宮城県石巻市出身で、幼少期から故郷を舞台に撮りたいと映画を志し、日本大学芸術学部映画学科で映画を学んだ佐藤そのみ。佐藤監督自身が、東日本大震災の津波被害によって多くの児童が犠牲となった石巻市立大川小学校で当時12歳だった妹を亡くした体験を持つ。本作は、震災遺構として現在は立入禁止となっている大川小学校などで撮影された。 「妹さんの安否を知ったときのこと、教えていただけますか」14歳の祐未は、被災地を訪れるたくさんのマスコミからの取材に気丈に応じている。一方で、同じく妹を亡くした幼馴染・れいは、東京からやってきた...
製作年 2018年 監督:佐藤そのみ