「ソフト/クワイエット」
幼稚園に勤めるエミリー(ステファニー・エステス)は「アーリア人団結をめざす娘たち」という白人至上主義グループを結成。初会合には多文化主義や多様性を重視する現代の風潮に不満な女性6人が集まる。過激な思想を共有した彼女たちは2次会でエミリーの家に行く途中、食料品店でアジア系の姉妹と口論になる。怒りと不満が収まらない4人は姉妹の家に入り込み惨劇を起こしてしまう。 コロナ禍で世界的により懸念される人種差別的なヘイトクライムが増加する現代を、政治や社会といった大上段からではなく市民の目線で切り取った。ナチスをほうふつさせるエミリーらの狂気じみた言動だけでなく、同調圧力に組み込まれていく人間のおぞましさ...