映適マークで「撮影現場に新しい文化を。契約、休日を当たり前に」:映適審査部 阿部勉さんインタビュー
日本映画制作適正化機構(映適)の「作品認定制度」が2023年4月にスタートした。無契約状態での長時間労働、ハラスメントの横行など、問題が噴出した映画界。撮影現場の健全化への切り札となるか。映適審査部の阿部勉さんに、映適の意義と役割を聞いた。 業界3者が議論、映適発足 映適発足は、22年6月。経済産業省が19年に行った映画業界の実態調査を受けて、大手映画会社で作る日本映画製作者連盟(映連)、インディペンデントの製作者が集まる日本映画製作者協会(日映恊)と日本映画監督協会など職能8団体などが、撮影現場の環境改善を目的に設立した。映適は23年3月、「映像制作の持続的な発展に向けた取引ガイドラ...
勝田友巳
2023.5.09