「音楽」×「小説」の新境地 ボカロP・煮ル果実「ポム・プリゾニエール」より「トラフィック・ジャム」
音楽と小説のコラボと言われて、最初に何をイメージしますか? 小説から音楽を作る、あの有名アーティストでしょうか? それとも、学生時代にはやっていた音楽のノベライズでしょうか? ここでは、異色のボカロP・煮ル果実さんが「抜け出すこと」をテーマに紡いだ3編を収録した小説短編集「ポム・プリゾニエール」より、「トラフィック・ジャム」をご紹介します。「出たよボカロ小説」と思って読み始めたら、度肝を抜かれること間違いなし。まさかの展開に絶句する未来が待っています。映画化したら、前代未聞の怪作に?! どうか元気な時に、覚悟を決めてお読みください。 味気ない日々からの急転 主人公は、生活保護受給者...
熊倉由貴
2024.4.02