Thomas Prenn
「トーマス・プレン」記事件数
昨秋公開された山崎貴監督による「ゴジラ-1.0」の興奮冷めやらぬこの春、アメリカから同作を超えんばかりのモンスター映画がやってきた。ゴジラ70周年×「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年作品「ゴジラxコング 新たなる帝国」(2024年4月26日全国公開)である。すでに公開国では驚異的大ヒットを記録している。その魅力はいかなるものか? 「ひとシネマ」編集部の目でご案内しよう。 ◎魅力1◎ゴジラとコングの位置付け 「モンスター・ヴァース」でのゴジラ像は日本版ゴジラ像とは異なる。どこか宗教的なたたずまいを漂わす日本版に対して、「モンスター・ヴァース」版は、比類なき物理的パワーが...
ひとシネマ編集部
PR東宝
2024.4.25
ドイツの作家ユリア・フランクの小説を映画化。従軍看護士として働く女性が不幸な結婚の末に自らの生き方を模索する一代記。監督は、ドイツを代表する女性監督、バルバラ・アルベルト。 東京国際映画祭2023コンペティション部門出品作。 ©LUCKY BIRD PICTURES GMBH, C-FILMS AG, IRIS PRODUCTIONS S.A.
監督・脚本は、長編デビュー作「StillLife」(2011年)以来の劇映画となるオーストリア人監督のセバスティアン・マイゼ。第二次大戦後のドイツで男性同性愛を禁ずる「刑法175条」のもと、「愛する自由」を求め続けた男の20余年にわたる闘いを描いた。2021年カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞受賞、2022年アカデミー賞国際長編映画賞オーストリア代表作品。 第二次世界大戦後のドイツ。男性同性愛を禁じた刑法175条の下、ハンスは自身の性的指向を理由に繰り返し投獄される。同房の殺人犯ヴィクトールは「175条違反者」である彼を嫌悪し遠ざけようとする。己を曲げず何度も懲罰房に入れられる頑固者のハン...