「ヒトコワ」的な恐怖「さかさ星」貴志祐介作の緻密かつ異形の推理は映像化されても見る者を夢中に!
あなたの家には、昔からあるけれどいわれのわからない掛け軸や人形、置物といった品がありませんか? もし、何の変哲もないそんな品々が、おぞましい来歴を持つ怨念(おんねん)の込められた「呪物」だとしたら……。「黒い家」「悪の教典」と数多くの映像化作品を手がけた現代ホラーの旗手、貴志祐介さんの最新作「さかさ星」は、そんな「呪物」が引き起こす新たな恐怖の長編小説です。 調査の対象は亮太の親戚筋である福森家の屋敷 物語は、ある屋敷に向かう車中のシーンからはじまります。主人公のホラー系配信者・中村亮太は、祖母の富士子に頼まれ、小鬼(ゴブリン)のような容貌の霊能者・賀茂禮子による霊的調査を記録することに...
宮本貴史
2024.11.26