天才ヴァイオリニストと消えた旋律
第二次世界大戦前夜のロンドン。9歳のマーティンの家に、ポーランド系ユダヤ人であるバイオリンの天才少年ドヴィドルが引き取られ、2人は時に仲たがいしながらも兄弟のように育つ。しかしドヴィドルはデビューコンサート当日に行方不明になり、35年後、マーティン(ティム・ロス)は彼を捜す旅に出る。 監督は「レッド・バイオリン」など音楽を題材にした作品で知られ、舞台の演出も手がけるフランソワ・ジラール。交錯する三つの時代と場所をバイオリンの音色がつなぐミステリーを完成させた。物語を劇的に彩るのは、ハワード・ショアの音楽と、バイオリニスト、レイ・チェン。マーティンの旅は、戦争の痛みに満ちた歴史を見つめるものへ...