特選掘り出し!:「エンドロールのつづき」 手作り映写機に歴史重ね
映画愛にあふれた作品は、見ていて気持ちがいい。このインド映画でも、貧しい少年が映画に魅せられる。多くの映画愛映画の主人公はカメラを手にして撮ろうとするが、この作品は上映に向かうところがユニークだ。 9歳のサマイは、チャイ売りの父親を手伝うやんちゃな少年だ。普段は厳しい父親が、一度だけ連れて行ってくれた映画に感激。ある日潜り込んだ映画館で、映写技師のファザルと出会った。母親が作った弁当と引き換えに映写室で見る取引が成立して入り浸り、やがてフィルムを持ち出して仲間と「上映会」を開く。 はじめはフィルムの一コマに光を当てて壁に映し出し、やがて映像を動かす仕掛けを考えるようになる。ガラクタで手作り...