「すべてが変わった日」
1963年、米モンタナ州の牧場で暮らす中年女性マーガレット(ダイアン・レイン)と元保安官の夫ジョージ(ケビン・コスナー)が、落馬事故で息子を亡くしてしまう。3年後、息子の妻ローナと孫ジミーが危険にさらされていると知ったマーガレットは夫を説得し、ジミーらを救うためノースダコタ州へ向かう。 往年の西部劇を思い起こさせる雄大な風景に彩られたヒューマンドラマだ。ところが主人公夫婦が札付きの悪党一家と対峙(たいじ)する中盤以降、映画のムードが一変。血生臭い暴力描写をはらんだ犯罪スリラーに変容していく風変わりな展開に驚かされる。夫婦が生きるか死ぬかの激闘になだれ込むクライマックスにも、ただならぬサスペン...