聖なるイチジクの種
2022年に実際に起き、社会問題となった、ある若い女性の不審死に対する市民による政府抗議運動が苛烈さを増すイランを背景に、家庭内で消えた一丁の銃を巡って誰も知らない家族の顔が炙り出されていくサスペンススリラー。監督・脚本は、第70回カンヌ国際映画祭ある視点賞を受賞した「ぶれない男」(2017年)や第70回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した「悪は存在せず」(20年)のモハマド・ラスロフ。本作は、第77回カンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞するが、本作がカンヌコンペティションに選出されると、イラン政府は本作の上映延期を求め、ラスロフ監督に禁錮刑の判決を出すなど圧力をかけたため、ラスロフ監督は数名の...
製作年 2024年 監督:モハマド・ラスロフ