クイーン・オブ・ダイアモンド
ラスベガスで生きる女性ディーラーの倦怠な日常を描く本作は、ニナ・メンケス監督の妹ティンカ・メンケスが主演した四部作のうちの1作。ほかの3作は「ゾハラの深い悲しみ」(83年)、「マグダレーナ・ヴィラガ」(86年)、「血まみれの子ども」(96年)。 フィルダウス(インドネシア語で「楽園」の意)は、昼は瀕死の老人を介護し、夜はカジノでカードを配る。時には砂漠に浮かぶ湖に友人と出かけたり、恋人に手を上げる隣人に悪態をついたり、行方不明になった夫の消息を探ろうと施設に足を運ぶものの、放たれる言葉や歌声は誰にも届かず、何も変わらないまま一日が過ぎる。 2024年5月10日〜全国順次開催される特集上映「...
製作年 1990年 監督:ニナ・メンケス