わたなべ たけひこ
整音(Cinema Sound Works Co.)
長野県長野市出身の安川徳寛監督と、主演の中澤実子の2人の母校である高校を舞台に制作された本作。安川監督は、多くのPVやMVを手掛けてきた映像作品を手掛け、2022年には「もしかして、ヒューヒュー」を公開した。 高校の卒業式で、親友の優⾹に声を掛けられる璃⼦。手にしたインスタントカメラで、限られた残数など気にせずに何気ない時間を収めていく。別れ際の璃⼦と優⾹は、頬を寄せ合い2⼈で写真を撮る。最後の1枚。突然、優⾹の彼⽒が現れ、優⾹の写真を撮る。彼⽒にしか⾒せない優⾹の表情。璃⼦は特別な感情に気づく。 安川徳寛監督作品の「春の結晶」と岡田深監督作品の「にびさびの巣」。2人の監督が、それぞれの故...
甲府盆地のど真ん中にある障害福祉サービス事業所「みらいファーム」で働く⼈々の姿をみつめたドキュメンタリー。監督は「東京⾃転⾞節」(2021年)でコロナ禍の東京を⾃転⾞配達員の視点で描いた⻘柳拓。本作は、監督の母親の職場であり、幼い頃から通っていた「みらいファーム」を舞台に、相模原障害者施設殺傷事件の犯人が発した「障害者は⽣きている価値がない」という⾔葉へのアンサーとして制作した。 障害福祉サービス事業所「みらいファーム」。ラジオ体操をして、仕事をして、お昼休憩を挟み、また仕事をする。繰り返される⽇々に⽬を凝らしていると、花を世話する、絵を描く、布を織る、その⼿つきに〝その⼈らしさ〟が現れてく...
シェアハウスを経営する老夫婦と住人たちのと関わりを描く劇団青年座の舞台「シェアの法則」(作:岩瀬顕子)を映画化。主演は名脇役として舞台・テレビ・映画に引っ張りだこの小野武彦。芸歴57年にして映画初主演となる。舞台版に引き続き岩瀬が脚本を担当し、「うちの執事が言うことには」(2019年)の久万真路監督がメガホンをとった。 東京にある、古い一軒家を改装して作られたシェアハウス。そこに住むのは、年齢も職業も国籍も異なる個性的な面々だ。大家の春山喜代子は食事会を開いたり、住人たちの相談に乗るなど、まるで、母親のような存在だったが、ある日、怪我で入院することになる。そのためしばらくの間、夫の秀夫が妻の...
監督・撮影は、パレスチナの女性たちや子どもたちの取材を長年続けてきた アジアプレス・インターナショナルに所属するジャーナリスト 古居みずえ。 映画「ガーダ パレスチナの詩」(2007年)、映画「ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち」(2011年)を発表し、第6回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞や第12回平和・共同ジャーナリスト基金第1回荒井なみこ賞、坐・高円寺ドキュメンタリー大賞などの受賞歴がある。2017年、「飯舘村の母ちゃんたちー土とともに」を制作。本作はシリーズ第2作。 2011年3月11日に起きた東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故によって全村避難を強...