ほんじょう まさと
作家。警察小説の新シリーズ、「二係捜査」の第一作「宿罪」著者。
新聞記者として活躍した本城雅人氏だからこそ描けた、警察小説の新シリーズ、「二係捜査」の第一作「宿罪」の魅力を紹介していきます。 最も解決困難な「遺体なき殺人事件」を追う、刑事と新聞記者の新たな物語 なぜ「遺体なき殺人事件」が解決困難なのか。それは1971年に発生した大久保清による8人の女性殺害事件に端を発する。大久保事件は、8人の行方不明者がありながら、警察は本格的な捜査を行うことができなかった。それは最初の被害者の遺体が発見されるまで続くことになった。遺体が発見されなければ、立証も難しい。それがこの種の事件の難しさだ。 本作で本城氏が描く主人公は、その「遺体なき殺人事件」を専任とす...
齋藤謙
2023.10.29