Sergei Eisenstein
1898年1月09日 生まれ
映画史に残るオデッサの階段 「戦艦ポチョムキン」なくして今の映画なし。といっていいくらい、重要視されている1本。映画草創期の1920年代、ソ連で「モンタージュ」理論、つまり物語と感情を伝える編集の技術を理論化する動きが起きた。 エイゼンシュテインもその論争に加わった1人で、「戦艦ポチョムキン」はその効果を劇的に実証した作品だ。階段を落ちていく乳母車の場面は、ウクライナ南部の港湾都市、オデッサで撮影された。あの階段、今でも残っているそうだ。しかし海運の拠点であるオデッサは、ロシアの侵攻にさらされている。 「戦艦ポチョムキン」はセルゲイ・エイゼンシュテイン監督が、第1次ロシア革命20周...
勝田友巳
2022.3.09
第1次ロシア革命20周年記念映画として作られた。戦艦ポチョムキン号の水兵たちが、食事への不満をきっかけに起こした反乱が、オデッサの市民の間にも広まっていく。しかしロシア帝国は無情にも群衆に発砲する。モンタージュ理論を実践し、白黒、サイレントの表現形式を完成させた記念碑的作品。