Sergei Eisenstein
1898年1月09日 生まれ
「セルゲイ・エイゼンシュテイン」記事件数
映画史に残るオデッサの階段 「戦艦ポチョムキン」なくして今の映画なし。といっていいくらい、重要視されている1本。映画草創期の1920年代、ソ連で「モンタージュ」理論、つまり物語と感情を伝える編集の技術を理論化する動きが起きた。 エイゼンシュテインもその論争に加わった1人で、「戦艦ポチョムキン」はその効果を劇的に実証した作品だ。階段を落ちていく乳母車の場面は、ウクライナ南部の港湾都市、オデッサで撮影された。あの階段、今でも残っているそうだ。しかし海運の拠点であるオデッサは、ロシアの侵攻にさらされている。 「戦艦ポチョムキン」はセルゲイ・エイゼンシュテイン監督が、第1次ロシア革命20周...
勝田友巳
2022.3.09
アニメーション制作スタジオ・MAPPA初のオリジナル劇場アニメーション作品「アリスとテレスのまぼろし工場」(毎日新聞社など製作委員会)が公開されている。 突然起きた製鉄所の爆発により外との接続が遮断され、時までもが止まってしまった町・見伏が舞台の本作。いつか元に戻ったときのために「変わらないこと」を強要される中で、退屈な毎日を過ごす14歳の菊入正宗と佐上睦実、そして野生の狼(おおかみ)のような謎の少女・五実が恋をして、未来へともがく姿を描いている。 映画を見る前に読んだ、脚本・監督を務めた岡田麿里氏が手掛けた原作小説は、少年少女たちの葛藤を通して「生きること」について...
きどみ
PRワーナーブラザース映画、MAPPA
2023.9.22
第1次ロシア革命20周年記念映画として作られた。戦艦ポチョムキン号の水兵たちが、食事への不満をきっかけに起こした反乱が、オデッサの市民の間にも広まっていく。しかしロシア帝国は無情にも群衆に発砲する。モンタージュ理論を実践し、白黒、サイレントの表現形式を完成させた記念碑的作品。