Valentyn Vasyanovych
クラウドファンディングで資金募る 3月29~31日、東京・渋谷で、ウクライナ映画の緊急上映会が企画されている。バレンチン・バシャノビチ監督の「アトランティス」(2019年)、「リフレクション」(21年)の2作品。日本では劇場未公開だが、ウクライナとロシアとの緊張関係を背景にした作品だ。 19年の東京国際映画祭のコンペティション部門で「アトランティス」が上映された縁で、当時の同映画祭プログラミングディレクター、矢田部吉彦さんの元に、ポーランドのセールスカンパニーから「作品の上映を通して支援しないか」との呼びかけがあったという。矢田部さんは有志を募り上映を企画。字幕制作などの経費をまかな...
ひとシネマ編集部
2022.3.15
舞台はロシアとの戦争が終結したあと、2025年のウクライナ・ドンバス地域。戦争で深いトラウマを抱えた元兵士、セルヒーが、土中に埋められた身元不明遺体の発掘、回収に従事するボランティア団体の女性、カーチャと出会い、生きる意味と向き合っていく。 ©Best Friend Foreve
ロシアによるクリミア侵攻が始まった2014年、ドンバスの戦線で親ロシア派勢力「ドネツク人民共和国」の捕虜になった外科医の男、セルヒーが、そこで悪夢のような非人道的行為を経験する。首都キーウに帰還後は、娘、ポリーナとの交流を通して失った日常を取り戻そうとする。 ©Arsenal Films, ForeFilm