どん底転落でも「人生はやり直せる」 ベルリン国際映画祭上映「ミックスモダン」に込めた思い
第75回ベルリン国際映画祭で上映された日本映画「ミックスモダン」は、藤原稔三監督の自主製作映画だ。日本での公開は白紙の低予算作品だが、ベルリンでの上映ではその真実味に「自分も現場にいるようだ」という声もあったほど。少年院を出所した少年が保護司に支えられて再生のきっかけをつかむ物語には、藤原監督自身の人生が重ねられていた。 「ミックスモダン」=提供写真 更生を決意した少年 苦闘しながら支える保護司 「ミックスモダン」は大阪のお好み焼き店が舞台。恵まれない家庭環境から非行に走り、人を傷つけた勇人(井戸大輝)は少年院で更生を決意し、出所後、保護司の博之(藤原)が営むお好み焼き店で働き...

勝田友巳
2025.2.23