よこざわ くにひろ
録音、プロデューサー「それいけ!ゲートボールさくら組」
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
原案は、沖縄県伊江島で2人の日本兵が終戦を知らずにガジュマル木の上に身を潜め、2年間生き延びたという実話から着想を得た作家・井上ひさしが遺したメモ。2013年に、こまつ座&ホリプロ公演として初演され、その後、「父と暮せば」「母と暮せば」と並ぶこまつ座の「戦後〝命〟の三部作」と位置付けられ、繰り返し上演されている作品の映画化。監督・脚本は、「ミラクルシティコザ」(2021年)を手がけた沖縄出身の平一紘。全編沖縄ロケ、伊江島では実際に生い茂るガジュマルの木の上で撮影がおこなわれた。ダブル主演は、宮崎から派兵された厳格な少尉を堤真一、沖縄出身の新兵を山田裕貴が演じている。 太平洋戦争末期、戦況が悪...
「洗骨」(2019年)で日本映画監督協会新人賞を受賞した照屋年之監督が、自身のオリジナルストーリーで長編映画化した本作。タイトルの「かなさんどー」とは、沖縄の方言で〝愛おしい〟の意味。照屋監督の独自の死生観や笑いを交えて〝家族の愛と赦しの物語〟を描いた。 主人公の美花を演じるのは、沖縄出身で連続テレビ小説「ちむどんどん」や、大河ドラマ「光る君へ」のほか、活躍の場を広げている若手俳優の松田るか。母・町子を劇団四季出身でドラマ、映画、舞台など多方面で活躍する堀内敬子、さらに「SHOGUN 将軍」(24年)でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した浅野忠信が父・悟を演じる。 妻の町子(堀内敬子)...
映画評を執筆している隈元博樹の長編初監督作。主人公・ユキ役を演じたのは、「距ててて」(2022年)など、監督としても活躍する加藤紗希。そのユキと別れたのに同棲を続けている元恋人ノブを、主演作「風のゆくえ」(23年)と「almost people」(23年)の公開が続く嶺豪一が演じている。 不動産会社で働くユキは、別れたはずのノブと同棲を続けているが、あることをきっかけに家を出て行くようノブに促す。一方、ユキは勤務先に訪れたリコの家探しに協力するが、彼女が地方からの家出少女であることが判明する。 © 2023 BOTA Inc.
カレー店を営む桃次郎は、高校ラグビー部のマネジャーだったサクラが運営するデイサービス「桜ハウス」が倒産寸前と知らされた。桃次郎は桜ハウスを知名度アップでもり立てようと、高校時代のチームメートとゲートボールチームを結成、めきめきと腕を上げる。一方、桜ハウスの土地を狙うライバル施設もチームを結成、桃次郎たちの前に立ちはだかる。ゲートボールを題材とした、スポ根人情コメディー。 ©️2023「それいけ!ゲートボールさくら組」製作委員会
沖縄県宜野座村に伝わる伝統芸能と芸能を受け継ぐ人々を追ったドキュメンタリー。監督はスイスより沖縄に移住し、「カタブイ、沖縄に生きる」(2016年)、2020年に「KAKERU 舞台の裏の物語」(20年)を監督した映画監督・写真家のダニエル・ロペス。本作が3本目の長編ドキュンメンタリーとなる。 村の息災を祈る獅子舞や芸能の花形・琉球舞踊など、村の生活に彩りを与える芸能の数々は、親から子へ、そして孫の世代へと受け継がれてきた。しかし、そんな村でも芸能に携わる人間の減少は避けられずにいた。そして追い打ちをかけるパンデミック。悪霊を払う獅子舞は道を練り歩き、村を守るために奉納される。舞踊を習いに隣村...