「コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話」 実在の地下団体の活動を今に伝える
1968年の米シカゴ。裕福な家庭の主婦ジョイ(エリザベス・バンクス)が2人目の子供を妊娠し、その影響で心臓の病が悪化してしまう。医師に中絶を拒否されて途方に暮れたジョイは、わらにもすがる思いで秘密の中絶手術を提供する活動団体〝ジェーン〟を頼ることに。 今なおアメリカの世論を二分する人工妊娠中絶問題を扱ったヒューマンドラマである。まだ中絶の権利が認められていなかった時代に、約1万2000人の女性に救いの手を差しのべたという実在の地下団体ジェーンの活動を今に伝える。世間知らずで何一つ不自由のない生活を送っていた主人公が、自らもジェーンの一員となり、社会意識に目覚めていく姿を描出。その変化を体現し...