「梅切らぬバカ」
自閉症の息子忠男(塚地武雅)を一人で育てる、占師の珠子(加賀まりこ)。忠男が中年にさしかかり、自分も年を取ってきた。忠男の自立を図ろうと、グループホームに入所させる。ある日ホームを抜け出した忠男は、近所の牧場から馬を連れ出して大騒ぎとなる。 映像産業振興機構が新人監督を育成する事業の一環として公募したオリジナル企画。きっぷが良くたくましい珠子と、純真な忠男の母子の情をしんみりと描きながら、障害のある人を取り巻く状況をきちんと取り込んでいる。 隣に越してきた一家の父親が忠男を不審者扱いする一方で、その息子は忠男と素直に親しくなっていく。忠男ら入所者を後押ししようと奮闘するグループホーム職員も...