「太陽がいっぱい」と甲乙つけがたい「リプリー」 同じ原作でもモノクロ・ノワール調の別作品
Netflixで独占配信中のシリーズ「リプリー」は、パトリシア・ハイスミスのミステリー小説「TheTalented Mr. Ripley(才能あるリプリー氏)」のドラマ化作品だ。この小説、アラン・ドロン主演、ルネ・クレマン監督の傑作「太陽がいっぱい」(1960年)の原作として知られている。河出文庫版の邦題も映画に倣って「太陽がいっぱい」である。 この映画が名作として語り継がれるのは、タイトルのおかげでもあると思う。映画の原題は「Plein soleil(完全な太陽)」。「太陽がいっぱい」という名邦題は、日本の配給会社にいた、現在映画評論家の秦早穂子が命名したという。ニーノ・ロータによる音楽...
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勝田友巳
2024.4.15