チャートの裏側:母娘のアクションに感涙
後半に至るあたり、つるべ打ちのアクションシーンに興奮し過ぎて涙が出た。手に汗握るレベルではない。映画の中に、うれしいときと悲しいときに流す涙は味が違う、というセリフがある。興奮して流す涙は、どのような味だろうか。「マッドマックス:フュリオサ」である。 このシリーズは、熱狂的な男性の支持者が多い。ところが今回は、都心中心ながら、女性層が比較的目立つという。主人公のフュリオサは女性だ。女性アクションものとしての体裁が、女性層の関心を若干高めたか。男性層の集客も安定し、興行収入15億円以上は狙える。 フュリオサの母親が、幼い娘を連れ去られて追いかける。走り出した馬の後ろに飛び乗るのだが、その敏捷...