第79回毎日映画コンクール・TSUTAYA DISCAS映画ファン賞の投票を受け付け中だ。毎日映コンの中で唯一、映画ファンが決める賞。2024年に劇場公開された映画から、もっとも良かった作品を選んで投票し、日本映画、外国映画それぞれ最多得票作品が受賞作となる。例年、受賞作の監督たちが「映画好きに選んでもらい、もっともうれしい」と喜ぶのがこの賞。投票者の中から10人を贈呈式に招待するなど、賞品も。締め切りは12月22日午後11時59分。ふるって投票を!
2024年「第79回毎日映画コンクール」映画が好きな、あなたが決めるTSUTAYA DISCASファン賞|TSUTAYA DISCAS
時代映し選考方法、賞立て見直し
毎日映コンは今回、映画界を取り巻く環境の変化に対応し、大幅なリニューアルを行った。一つは俳優賞に、男女の区別を撤廃したこと。ベルリン国際映画祭が一足先に、同様の改革を実施している。これまで主演、助演それぞれ男女優を一人ずつ選んでいたが、今回から主演俳優賞、助演俳優賞とし、男女を問わずそれぞれ2人までを選ぶことになった。一方、日本映画史に名前を残す大女優の功績を継ぐ女優に贈ってきた田中絹代賞は、休止する。映画界における女性の位置づけの変化などを考慮した。
また、これまで「アニメーション映画賞」と「大藤信郎賞」の二つを選んできたアニメーション部門は、「大藤信郎賞」に一本化。毎日映コンは1965年、日本の実験アニメーションの祖ともいうべき大藤の名を冠した賞を創設、優れた実験アニメに賞を贈ってきた。当時は子ども向けとされていたアニメ表現を、いち早く評価の対象とした。アニメはその後大きく発展し、アニメーション映画賞を増設。近年は実写をしのぐ勢いとなり、今回の改革を機に大藤賞の原点に戻り、革新的、実験的なアニメ作品に賞を贈ることとした。
選考方法も、見直した。「作品」「俳優」「スタッフ」各部門は、1次選考で映画の実作者や評論家、記者の投票を行い、上位得票作品・者を2次選考候補とする。作品部門の日本映画大賞は、2次選考委員による討議で決定。外国映画ペストワン賞、俳優、スタッフ両部門は2次選考候補を対象とした再投票で賞を決定する。 「ドキュメンタリー」「アニメーション」両部門は、公募や選考委員からの推薦などで集まった作品から、選考委員の討議により受賞作を決定する。
第79回の賞立ては、以下の通り。
作品部門=「日本映画大賞」「外国映画ベストワン賞」▽俳優部門=「主演俳優賞」「助演俳優賞」「スポニチグランプリ新人賞」▽スタッフ部門=「監督賞」「脚本賞」「撮影賞」「美術商」「録音賞」「音楽賞」▽ドキュメンタリー部門=「ドキュメンタリー映画賞」▽アニメーション部門=「大藤信郎賞」▽TSUTAYA DISCAS映画ファン賞