まつだ まさたか
劇作家、演出家原作:「水いらずの星」原作:「夏の砂の上」(戯曲)
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
息子を亡くした喪失感から人生の時間が止まってしまった主人公が、17歳の姪との共同生活を通じて、乾ききった心に小さな希望の芽を見つけていく物語。原作は、読売文学賞で戯曲・シナリオ賞を受賞した松田正隆による同名の戯曲。「僕の好きな女の子」(2019年)や「そばかす」(22年)の玉田真也が監督・脚本を務めた。主演は共同プロデューサーも務めるオダギリジョー。髙石あかり、松たか子、満島ひかり、森山直太朗、高橋文哉、光石研が共演する。 <あらすじ> 雨が一滴も降らない、からからに乾いた夏の長崎。5歳の息子を亡くした喪失感から妻の恵子(松たか子)と別居中の小浦治(オダギリジョー)は、働いていた造船所が...
原作は、「海と日傘」で岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家・演出家の松田正隆が、2000年に発表した同名の戯曲。監督は、「アレノ」(2015年)、「海辺の生と死」(17年)の越川道夫。「ザ・ミソジニー」(22年)の河野知美と、「由宇子の天秤」(21年)の梅田誠弘が主演を務める。 男と駆け落ちし、香川・坂出に逃げ着いた女(河野知美)は、体を売って孤独に生きていた。ある雨の晩、海を渡って夫(梅田誠弘)が突然訪ねてくる。会うのは6年ぶりだった。さびれたアパートの部屋で近況を伝え合ううち、お互いの過去が明らかになっていく。男は末期の大腸がんで、余命がわずかだと言う。一方、女は駆け落ち相手の叔父の家に身を寄...