ますむら やすぞう
1924年8月24日 生まれ
映画監督、脚本家「卍」(1964年)「兵隊やくざ(1965年)「陸軍中野学校」(1966年)「痴人の愛(1967年)「華岡青洲の妻」(1967年)「この子の七つのお祝いに」(1982年)
太宰治の「斜陽」が原作。白坂依志夫、増村保造が脚本化しながら実現しなかった企画を、近藤明男監督が映画化した。終戦直後の混乱期、没落貴族の都喜子(水野真紀)とかず子(宮本茉由)は東京の家を売り払い西伊豆で暮らし始める。復員した長男の直治(奥野壮)は、人気作家の上原(安藤政信)の元に入り浸る。直治を呼び戻しに上京したかず子は、破滅的な上原にひかれていく。 (C) 2022『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会
1966年に発表された有吉佐和子による同名小説を原作に、増村保造監督がメガホンをとった傑作。 世界で初めての全身麻酔による手術を実現させるため、研究に没頭する医師・華岡青洲(市川雷蔵)と、青洲を巡って母・於継(高峰秀子)と妻・加恵(若尾文子)の異様な関係を描く。 2024年12月27日より角川シネマ有楽町ほか順次開催される、市川雷蔵の映画デビュー70年を記念特集「市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき」にて4Kデジタル修復版を初上映。
極秘命令を受け、大日本帝国陸軍の諜報養成機関・陸軍中野学校の学生となった青年将校・三好次郎(市川雷蔵)は、戸籍を抹消され、過酷な訓練を経てスパイへと変貌していく。婚約者の雪子(小川真由美)は、突然姿を消した彼を探し求め、参謀本部の暗号班で働き始めるが…。 4Kデジタル修復版は、東京国際映画祭でワールドプレミアを経て、2024年12月27日より角川シネマ有楽町ほか順次開催される、市川雷蔵の映画デビュー70年を記念特集「市川雷蔵映画祭 刹那のきらめき」にて上映される。
貧しい家族を養うために、17歳で老人の女となったお兼(若尾文子)。3年後、老人はお兼に財産を残して急逝し、時を同じく病気だったお兼の父親も他界する。残されたお兼は母親と故郷の村に帰るが、そこで模範青年の清作(田村高廣 )と出会い結ばれ、幸せな時を過ごす。しかし、日露戦争が始まり、清作は戦地に招集され、負傷して帰郷する。傷の癒えた清作は、模範青年らしく戦地に再び向かおうとするが、清作だけが生きがいとなっていたお兼は、彼が戦地に戻るのを阻むため狂気の行動に走る。 第75回ベルリン国際映画祭クラシック部門にて、4Kデジタル修復版がワールド・プレミア上映される。