いしどう としろう
1932年7月16日 生まれ
脚本家
1945年8月6日に矢須子(田中好子)は瀬戸内海の小舟の上から原爆の強烈な閃光を見て、その後空から降り注ぐ黒い雨を浴びて被爆した。戦後、叔父(北村和夫)は何とか矢須子を嫁がせようと腐心するが、被爆のことが先方に知られるたびに破断となってしまう。そのうち、矢須子の体に徐々に異変が起き……。 井伏鱒二の同名原作を今村昌平監督が映画化。戦争と原爆への怒りをあらわにする名作。
南極に置き去りにされた2匹の樺太犬の生命力と、調査隊の犬係の悔恨を描く。1958年、南極探検隊の第一次越冬隊が第二次と交代するとき、15匹の樺太犬は置き去りにすることになった。犬係の潮田(高倉健)は帰国して以来、樺太犬の提供者に詫びて歩く。そんな彼に世間の目は冷たかった。第三次越冬隊が編成されることになり潮田も志願。南極の過酷な環境を、強靱な体で生き抜いたタロとジロに再会する。(追悼特別展「高倉健」図録より)